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夏の汗ばむ季節、君は誰を目で追っているの?

作者: 七瀬
掲載日:2022/02/18







・・・放課後、僕の大好きな彼女は教室から外を眺めている。

運動場では、サッカー部や野球部が部活をしていた。

彼女は誰かを目で追っているように僕には見える。

彼女の目は、一人の男の子を追っていた。

僕と彼女と同じクラスの、佐野君だ。

佐野君は、サッカー部のキャプテンで凄くカッコイイ男の子なんだ。

僕とは正反対の男の子。





僕は彼女の事を小学校の頃から好きだった。

小学2年生で生まれて初めて“初恋をした。”

それからというもの、ずっと僕は彼女の事が好きだ。

小6の時に、思い切って彼女に【告白】したがフラれてしまった。

僕が彼女からフラれた理由は、、、? 

“彼女にもずっと好きな男の子がいるからという事だった。”

今考えると? きっと【佐野君】の事だと思う。

彼は凄くモテる男の子だから、彼女も遠くから彼を見ているだけ。





彼女はいつも放課後になると、教室の一番後ろの席から外を眺めている。

窓を全開に開けて外を眺める彼女。

たまにカーテンがヒラヒラと風で靡くとき、彼女が汗ばんでる横顔がステキ

に見える時があるんだ。

汗をハンカチで拭う彼女の姿もとても綺麗だ。




・・・でも決して、彼女の瞳には僕が映る事はないのだろう。

ぼんやりと彼女の瞳に映る僕は間抜けに見える。

僕の想いが、彼女の心に届く日が来るのだろうか?

彼女が佐野君からフラれでもしたら? この状況は変わるのかな?

佐野君は別に【彼女】じゃないくてもいいよね?

とっても女子にモテるし、せめて彼女だけは僕にください!

他の女のはいいんだ! 彼女だけはどうしても諦めてほしい!

こんなに僕が心から好きになった女の子はこれから先もいないよ。

頼む佐野君! 彼女の事は諦めて!




何度も何度も佐野君を見ると? 僕はその言葉が出そうになる事があった。

ここまで僕が彼女の事を好きでも、やっぱり彼女は佐野君の事が好きなんだ。

“世の中は不公平だよね!”

僕は佐野君よりも何千倍も彼女の事が好きなのに、彼女は僕の事を気にも

してくれないや。


きっと恋愛は? “好きになる量<好きになる気持ち”が上じゃないと

好きな子から見向きもされない!

僕は佐野君より彼女の事を好きな量は上だけど、彼女が僕を好きな気持ち

が佐野君と比べ物にならないぐらいに無いと感じてしまう。

彼女が佐野君を目で追っている事がその証拠だと僕は思うからだ。

キラキラした目で佐野君を見ている彼女。

僕を見る彼女は、あんな目をしたことがないというのに、、、。

本当に羨ましい。





・・・大人になったら? 少しは彼女は僕の事を見てくれるかな?

そんな遠い未来を考えないとやってられないよ。

【希望】って? 僕を突き動かす原動力になってると気づいた。

彼女を好きな気持ち。

例え? 僕の気持ちが彼女に届かなくても僕は希望を失いたくない!

僕の気持ちは他でもない僕自身だから!

誰に何て言われようが、僕が彼女を好きな気持ちは変わらない。

この先も、“ずっと片想いでもそう。”

諦めない気持ちが大事なんだ!

僕は自然と彼女を好きじゃなくなる日までずっと彼女を好きでいよう

と心に決めた!

僕には珍しく固い決意だ。










 *







今日もまた、彼女は放課後教室の一番後ろの席で運動場を見ている。

サッカー部の佐野君がゴールを決める姿を見て! 一瞬ときめいた

彼女に僕もときめいた。

時間は十分にある! 僕の恋心を燃やせるだけ燃やそう!

恋焦がれるまで、ずっと僕は諦めず君を見ているよ。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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