3.
セバスの「お嬢様も目覚めたばかりなのでご主人様達も少し落ちつかれては?」
という言葉で、みんな出て行って部屋には私一人になった。さすがセバス。ありがとう。
「はぁ、昔からなんか他の人とは考え方違うなぁーとは思ってたけど。前世の記憶かぁ。」
前世の記憶の割にはやけに鮮明に覚えている。というより思い出した。
魔術の使い方だったり、領民と一緒になって遊んだりするのに抵抗なかったのはそのせいだったのか。
お父様達も特に何も言わず、好きなようにさせてくれてたから気づいてはいたけど別に気にしてなかった。
レオン様やベルハルト、他の貴族に会う時は徹底して完璧なお嬢様だったから後ろ指刺される様なこともしなかった。
「私、27歳で死んでたんだ。」
言葉に出すと一気に精神的にきた。
しかも今世でも14歳で亡くなるところだった。
私の人生短すぎだろう。
なんで死んだのか。とか、すぐ見つけてもらえたかな?とか色々考えるけど
死んだものは仕方ない。今更向こうに戻る気もないし、戻れないだろう。
良く考えたら私は今、前世では手に入れる事は出来ない
綺麗な容姿と身分、お金に魔術も使えるなんてステキじゃないか!
よしっ!今後の目標は毎日しっかり生活して気持ちいい布団で寝る!
そして長生きすることだ!!
私はこれからの人生目標を決めた。