6.
目を覚ました私が見た光景は地獄だった。
金髪、青眼のカッコいい紳士に、メイド服を着た黒髪、黒眼のおかっぱ少女。スーツをピシッと決めて右眼にオラクルをつけた、、セバスだな。
普通に出会ったら、まともに見れないくらいの人達が号泣していた。
そう。号泣である。
「リオン!!リオン!!本当に起きてるのかい?!僕の事がわかるかい?!」
「あぁ!リオン様!またその瞳を見る事ができるなんて!」
「お嬢様よろしゅうございました。ほんとに、本当に。」
「あの、ここは?」
「「「うゔゔ、、」」」
ラチがあかない。
一言喋る度に泣かれては何も喋れない。
さっきから自分の声に違和感があるが、それすら気にしていられない。
なぜなら増えたから。
屋敷中の召使いが来たのかな?ってくらい窓の外にも人がいる。扉にも。
一応入っては来ないが団子である。
その団子が、割れた。
うん、割れた。
「リオン!目を覚ましたの!?あなた、そこをどいてちょうだい。」
「マーリン!そうなんだ!!リオンがっリオンがっ!!」
現れたのはこれたまめちゃめちゃ美人さん!
銀髪をまっすぐおろし、金眼が妖しく光る。
でも怖いんじゃなくて安心してる様な、優しい眼と目があった。
「おはようございます。お母様。」
あ、全員泣いた。
前置き長くてすみません。