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悪役令嬢は眠りから覚めて無双する。  作者: いのちゃん。
6/11

6.

目を覚ました私が見た光景は地獄だった。


金髪、青眼のカッコいい紳士に、メイド服を着た黒髪、黒眼のおかっぱ少女。スーツをピシッと決めて右眼にオラクルをつけた、、セバスだな。


普通に出会ったら、まともに見れないくらいの人達が号泣していた。


そう。号泣である。


「リオン!!リオン!!本当に起きてるのかい?!僕の事がわかるかい?!」


「あぁ!リオン様!またその瞳を見る事ができるなんて!」


「お嬢様よろしゅうございました。ほんとに、本当に。」



「あの、ここは?」



「「「うゔゔ、、」」」


ラチがあかない。

一言喋る度に泣かれては何も喋れない。


さっきから自分の声に違和感があるが、それすら気にしていられない。

なぜなら増えたから。


屋敷中の召使いが来たのかな?ってくらい窓の外にも人がいる。扉にも。

一応入っては来ないが団子である。


その団子が、割れた。


うん、割れた。


「リオン!目を覚ましたの!?あなた、そこをどいてちょうだい。」

「マーリン!そうなんだ!!リオンがっリオンがっ!!」


現れたのはこれたまめちゃめちゃ美人さん!

銀髪をまっすぐおろし、金眼が妖しく光る。

でも怖いんじゃなくて安心してる様な、優しい眼と目があった。


「おはようございます。お母様。」


あ、全員泣いた。

前置き長くてすみません。

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