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4.
「失礼致します。」
可愛らしい、でも凛とした声が聞こえた。
ヤバい!!とりあえず分からないから寝たふり!!
「リオン様。おはようございます。今日も良いお天気ですよ。」
リオン??リオンって私のこと??
でも近づいてくる。
「リオンさ?!ま?!」
え?!寝てるよね?私まだ身動きもしてないよね?!
「旦那様!!!セバスさん!!!!お嬢様が!!!」
さっきの可愛さの中に凛とした声とは違う焦る様な、嬉しい声が混ざっている。
バタバタッ!!何人かの足跡が聞こえる。
「アン!一旦大きな声を出してどうした?!リオン様に何があった?!」
イケオジの声がする!!!
私はこれは起きたらいけないと固く決意し
さっきの状態。そう布団に包まり息を潜めていた。
「これはッ!!旦那様は?!奥様は?!」
え?私ほんとに何もまだしてないよね?
「お嬢様が動いてるぞ!!!」
動いてないよ?!