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魔力量の常識

「魔道具を作ったぁあ?!」


瞬時に耳を抑える。


「…作るのっておかしいことなんですか…?」


驚きの顔が鋭く変わりこちらを見つめる。


「魔道具は大魔導士が頑張って中級効果のモノしか出来ない、上級を作るには大魔導士が半生をかけて作るか、大魔導士を複数集めて十数年単位で作られる、膨大なMPが必要だ、正直私は君を信用していない」


(え⁈そんな話聞いてない!てか昨日この世界に来たばっかりなんだからしょうがないじゃん!と言いたい…信用されてないなら目の前で作るのが一番かな…)


「わかりました、今この場で作って見せましょう」



「は?道具もなしにできるわけないだろう…私をバカにしているのか?」


イラッときたが無視をする。


「とりあえず見てて下さい…」


(なんなら上級作ってみるか…ギャフンと言わせてやる…)


「魔道具作成」


《魔道具作成。作成可能、前回の作成物を復元作成しますか?》


「上級って作成可能か?」


《可能です。必要MP250へ変更、作成しますか?》


「はい」


《作成成功》


「これでどうでしょうか?」


カナールは絶句していた。


「あのー…」


「はっ…すまない…あまりにも非現実的な光景で…」


(いや…俺自身の方が非現実的な状況だと思ってるよ…)


「これで信用してもらえましたか?」


「あぁ…そんなものを見せられたら信用せざるを得ないな…」


ヒロキは心の中で勝ち誇っていた。


「…」


結構嘘をついていたのを思い出し言葉が詰まる。


「…すみません、質問いいですか?」


「…なんだ?」


「この国の人の平均魔力量ってどのぐらいなんですか?田舎から出てきたものであまり知らなくて…」


「旅人なのに知らないなんて珍しいな…この国じゃあ3歳児でも知ってるぞ…わかった、教えてやる、まず成人男性の平均魔力は50前後だ、成人女性も同じく50前後だ。地域によっては同じ『人種』でも性別によって魔力量が異なるらしいがここは大体同じだ」


(……)


「王族や貴族だと血統スキルがあったり平民より魔力が高かったりするぞ、大体貴族の平均魔力は100ぐらいだな…王族は150程だな、召喚勇者などは200〜300ぐらいだな」


(勇者の3倍以上…本の世界だと自分の力がバレると酷い目に遭うんだっけか…ん?召喚勇者?)


「召喚勇者ですか…」


「あぁ…召喚勇者の能力は絶大だ…各国が力を欲して召喚をし、拘束する…言ってしまえば国の奴隷だな、嫌な話だよ…」


(召喚されなくて良かったぁ…もしも召喚でこっちに来てたらと思うとゾッとするな…)


「すまない、話がズレてしまったな」


「いえ、教えていただきありがとうございます」


「提案なのだが、私と契約して魔道具をうちに卸さないかい?」


「魔道具をですか?」


「あぁ、最初は生産場所や入手場所を知りたかったのだが、まさか作成者本人だったとはな…給金も月90金貨出す、是非とも契約を結んで欲しい」


(契約した方が安定かもしれないが色々な世界を見たいしな…いや、もうすでに色々の次元を超えた世界に来てたわ…)


「申し訳ないのですが遠慮させていただきます」


「…そうか、仕方あるまい…」


「すみません」


「…ほかに魔道具を持ってたりしないか?契約は諦めるが、もしもまだ持っていればうちに売って欲しい、もし良ければだが先ほど作った上級であろう魔道具も是非売って欲しい」


(おぉ…ズイズイくるね…商人だからか…)


「先ほど作成した魔道具なら良いのですが、ほかに魔道具を持っていないので売れないです、すみません」


「そうか…いや、上級魔道具自体普通ではあり得ない物だから、こちらとしてはそれだけでもありがたい」


「…あ、思い出した!カナールさんって商人でしたよね?服などを売っていただけませんか?」


「あぁ…なるほどな、ここでその格好は目立つからな、わかった、服なら後ろに積んである、欲しいのを持っていけ」


「1着おいくらですか?」


「だいたい銀貨1枚ぐらいだ、だが特別に1着好きなのをただで上げよう」


「良いんですか?!ありがとうございます」


(あとで請求書とか来ないよな…?貰えるものは貰っておくか…)


服を物色し、目立たない服を選んだ。


「自分の商品にこう言っちゃいけないが、随分と地味な服を選んだな」


「あはは…」


「上級魔道具の代金として大金貨1枚を…と言いたいところなのだが、生憎そんな大金持ち合わせてなくてね、明後日同じこの店で取引の続きをしよう、魔道具はその時渡してくれ、あと先ほど買い取った魔道具の代金として、銅貨3枚差し引いて金貨9枚と銀貨9枚、銅貨7枚…あることを確認してくれ」


「はい、確認しました」


(やっべ…お金について知らないけど十進法なのはわかったからなんとかなるだろう…同じでよかった…)


「これから大事な商談があるからこれで失礼する…もっとも、この魔導具の取引には敵わないが」


「あはは…ありがとうございました」


「こちらの方が礼を言いたい、ありがとう、ではまた後日会おう」


税関で商人カナールに助けられた弘樹、魔道具を売りお金はなんとなりそうだ…だが、お金の価値を知らない弘樹は取引でどうなってしまうのだろうか。

相変わらずの最後の書き方の雑さはご容赦ください。○| ̄|_=

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