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魔道具と商人

「魔道具作成っと…」


《魔道具作成。作成可能、効果:認識阻害(中)必要MP300》


「MPが10になってしまう…まぁしょうがないか…作成」


「なんだろう…俺は何故ランプの形を思い浮かべてしまったのだろうか…きっと某映画の影響だ…」


「魔道具作成は成功したし良いか…そろそろ寝よう…」


疲れがたまっていたのかゴツゴツした床のテントの中でもすぐに眠りについた。


その夜、夢を見た、まるで本当に自分が体験したかのような夢を。



----


××! ××逃げて!××は××を連れて逃げるの!できるだけ遠くへ逃げて!…


----


「なんか怖い夢を見たような気がするな…何かから逃げていたような…」


目を覚ますと夢の内容は薄れていく。


朝食の準備を整え始めた。


「あっ!魚アイテムボックスに入れてたけど腐ってないかな…」


とれたての新鮮な状態だった。


「相変わらず無茶苦茶だな…昨日飯食い忘れたから腹ペコだ」


そこいらに落ちてる小枝を集め山になるように置く、その中へ、よく燃えそうな葉や小枝を入れ石を周りに置く、そこへライターで着火する。


「なんとなくでやっても案外できるもんだな…そういえばこの魚、鮎に似てるな、昨日は色々あって気づかなかった」


昨日作成したナイフで鮎(仮)を切り裂き内臓を取り、焼く。


「…不味くはないが…塩が欲しいな…スキル使えば出てくるかな?あっ、そういえばMP確認忘れてた」


「回復してるな…寝ると回復するみたいだな、確認も取れたし食塩作ろうか、塩化ナトリウムの方がいいかな?」


《食塩(NaCl)作成。作成可能。必要MP20》


「MP消費量ってどうやって決まってるんだろうか…」


そんなことを考えながら朝食を取る。昨日は暗くて焚き火の灯りしか見えなかったが太陽が昇り3人組が寝袋らしきものから出てくるのが見えた。

癖でスマホを開く。


「そういえばスマホの時計ってこっちの時間と合ってるのか?まぁいいか…」


一人で眠ってた俺が言えることではないが野盗は出ないのだろうか…


「おはよー!ヒロキ!」


「おはようございます」


少しビクつきながら笑顔を瞬時に作り出す。


(さっき寝袋から出たばっかだよな…なんというスピードだ…)


「おはようヒロキ、面白い話を期待しているよ」


「えぇ、でも期待しすぎないでくださいね」


「あれ?リオネルさんはどちらへ?」


「お花摘み…と言えばわかるかな?」


「あ…すみません」


(聞かなきゃよかった…)


「わるい、待たせたな」


「いえ、たいした時間ではないので」


「じゃあいこー!ところで昨日そこにあったでっかいのはどこにあるの?」


「 アイテムボックスに入れてあります」


「「「アイテムボックス⁈」」」!!


(これは何かやらかしたな…耳痛てぇ…)


「皆さん同時に叫ばれてどうしたんですか?」


「どうしたもこうしたもねぇ!超レアスキル持ちじゃねぇか!運送職に付けば月金貨100枚は貰えるぞ!」


(アイテムボックスってスキルだったのか、金貨100枚ってあんまりピンとこないな)


「そうだったんですか」


「ヒロキ反応薄いね…本当に凄いものなんだよ!わかってる⁈」


「ヒロキ!そのスキルについても詳しく聞かせてくれ!」


(そんなに凄いのか…いまいちよくわからないな…)


「とりあえず出発しませんか?」


「あぁ…そうだな…すまない、取り乱した」


やっと町へと進み始めた。


「そう言えば昨日は暗くてよく見えなかったけどヒロキって面白い服着てるんだね!」


(やべ…服のこと完全に忘れてた…町に着いたら何とかしなくちゃ…)


「故郷の服でとても動きやすいんですよ」


「へぇー」


(反応薄っ!まぁそんなもんか)


「ヒロキの故郷はどんな所だったんだい?興味が湧いた」


「えぇと…とくに凄いところはないのですが食が豊かでしたね、あとはこのせか…国とは違って魔力を使わない道具が普及していました」


「魔力を使わない道具⁈そんなものが普及してるだと⁈どこの国だ!」


「東の島国なのですが…」


(模範解答通りの返し…『東の島国』)


「東に国なんかあったか…?」


(やっべ…)


「地図には載ってないかもしれませんね、なんせ小さな島国ですから」


「そうだな、まだ地図に載っていない国は多く存在するらしいしな」


(セーフ!てか本当に地図載ってない国があるのか…それも多くって…)


「話を戻そう、で、その動力源は魔力じゃないのか⁈」


「えぇそうです、そこでは電力というものを使用しています」


そんな話をしながら気づけば町の入り口へ着いていた


「ヒロキとは町に入ったらお別れだな、おまえら、身分証の準備しとけよ」


「わかってるって!」


「もう出してある」


(まずい、失念していた、町に入るのに身分証は絶対に必要なものだ、それを忘れていたなんて…何をやっているんだ俺は…かくなる上は…)


「…あれ?すみません…身分証を落としてしまったみたいです…」


しれっと嘘をつく


「あちゃー、一から作り直しだね」


「ヒロキは右の列に並んで発行手続きしてこい」


「はい、教えていただきありがとうございますリオネルさん」


「おう、また会えたらいいな、じゃあな!」


「皆さんありがとうございました」


「バイバイ、ヒロキ!」


「話面白かったぞ、ありがとう、またな」


(みんな優しかったな…あの人たちに嘘をついていたと思うと心が痛むな…しょうがないか…)


発行手続きを行う。


「あの、すみません、発行手続きをしたいのですが」


「ああ、発行手続きね、その水晶にてをかざしてね」


「はい」


「発行手数料銅貨三枚ね」


「はい?」


「いや発行手数料」


(今ものすごく焦っている。こんな経験をしたことはないだろうか、コンビニで物を買おうとする、レジに並び品物をレジに通してもらう、そして財布を出そうとしたらあるべき場所に財布がない…といった経験をまさに今その状況とほとんど同じではないか…!)


「すみません…他のもので代用できませんかね?」


「ダメダメ、そんなこと勝手に決めちゃいけないの」


「そこをなんとか…!この魔道具とかどうですか⁈」


「ダメなものはダ『まて、そこの男!」


税関の言葉を遮り声が飛んできた。


「その魔石はどこで手に入れた?」


(なんだ、こいつは…そんなこと言ってる場合じゃないんだよ…金が…!)


「そんなこと言ってる場合じゃないんです!交渉中なんです!」


「わかった、それを今ここで買い取る、それで身分証を発行すればいいだろう」


「良いんですか⁈ありがとうございます!」


(ありがとう…!まじ神…!なんだこいつとか思ってごめんなさい…)


「金貨十枚で買い取ろう」


「金貨十枚⁈そのランプがそんな価値のあるものなのか⁈」


(…?税関のおっさんが驚いてるけどそんなに凄いのか?いまいちわからんな…)


謎の女性のおかげでなんとか町へ入ることができた。


「先ほどはありがとうございました」


「あぁ、あれにはそれだけの価値、いや、それ以上の価値があるかもしれないものだからな」


「なんでそんなことがわかるんですか?」


「私はカナールだ、商人をしている」


「私は弘樹、旅人です」


「なるほど、旅人か…なら、他の街で見つけた魔道具か?」


「いえ、私が作りました」


「作ったぁあ!?」


「はい」


(この世界な人は突然叫ぶのが普通なのか…⁈耳が…)


知らず知らずのうちに価値観がズレていることに気づいていない弘樹、その価値観のズレがどのように進展していくのか。

最後の書き方わからないのでいつも雑ですが、あんまり気にしないでくださいね…(´°ᗜ°)ハハッ..

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