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第九話
「茜の野球のための栄養士への戦い、実はテレビで映ったのは茜の方が長いんです。」
それで上機嫌になったところか・・それとも、ただ応援したかったのか・・真意はわからないがマスターはラムネを用意した.。
「今年の夏は先輩の姿を見て成長するのが目標だけど、もしかしたら夏行けるかもしれないし、去年の野球部は春の選抜にも出たので、チャンスは大いにあると思います。」
「頑張ってくれよ。」
マスターは言った。
「はい。」
山口は笑顔で言った。
「それでよく茜のいる日に来る女子学生、美術部のトップなんだって?」
「一昨日も来た。今日考えて思ったんだが、彼女、かわいい。」
「この間のテスト、美術部として成績の加点があったんだって、何しろ2番目の成績と、美術部全国大会2位。」
「それでかわいいんだろ。」
「中学からの知り合いだけど、茜らしいな・・。」
山口は言った。
「それなら、康太のフォークでまた恋に落ちちゃいそうだな。いらっしゃいませ、お客さん・・さてどっちがお客でどっちが迎える立場なのか・・。」




