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俺ヤキュ。  作者: musicalyoi
75/270

第七十五話


 「よかった。」

 山岸の父は悲しみながら安堵をしていた。

 (登ってくる)

 山口は甲子園のオーロラビジョンを見た。

 キャッチャーの方を見る山口。

 (勝つ)

 山口は一球目をキャッチャーに放った。


「坂下高校、決勝進出決定から丸2日、決勝戦の姿に、エースと一年生の投手の姿はありません。ベンチの方も、決勝に行ったからと言って、負傷し、登板できないのは監督としても厳しい坂下高校でありますが。」

 アナウンサーは言う。

「もちろん、内野や外野、強いて昔はキャッチャーまで投手で活躍させた時代があります。話題の選手やプロ匹敵の一年生、メジャーの変化球を放る投手を持ちながら、采配するのは非常に難しいと思います。しかし、今の時代、怪我を治す方法はいくつかある、単に勝ちに行くのではなく、気持ちで負けないことが、先陣のプロで活躍した選手の姿でもあります。ショートのキャプテン、事前のお話として、返すものはたくさんある、そう言いました。坂下高校、初の甲子園決勝、誰もわからない決勝戦になりましたね。」

 「確かに。」


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