第七話
茜は部屋から持ってきたコーヒーを飲んだ。
午後、学校が終わり、少し、グランドの様子を見た・・。そこには校長先生がいた。
「校長先生、こんにちは。」
「今年はすごいですね。グランドでの部活動がまるでずっと8回裏みたいです・・。」
「私も同じことを思っていたよ。」
「茜、これはほめられてるのか。」
「当り前さ。」
校長先生は言った。
「でも、もう取れるんだろ、栄養士。」
木丸は言う。
「偏らない。栄養士の1つとしてくせはなくしたい、バイトはしえどプロを目指している人が多い、そこに割り込むわけにはいかないですから、校長先生、僕も皆さんも一緒だと。特別なほめは嬉しくなるだけです。」
「ほめても、伸びてくるのを考えるのが教育さ・・それを目指せばうちのくせ以上の安定したプラス面を持つことができるかもしれない・・私はそう思っている。」
「はい。・・まだ、一年生ですけど・・。」
「上下関係を理解した優秀な学生だ・・。」
「それでも、先生として、君の実家のラーメンが食べれないのが少し寂しいよ。」
「はは。」
茜は笑う・・。
「すごいな茜。」
校長先生が部に話しているときで同席した野球部の部長さんも驚いていた。打てて投げれる選手・・。今年の部のキャプテンだ。




