第五話
季節は6月、カフェでは新顔、要するに俺なのだが、マスターが客に俺を紹介してから店の集客数は1,3倍になった。両親に言ったら中学生時代の環境省受賞賞状を飾れといわれて飾ったところ・・要するにまたテレビ局が来た。
「それで、野球部の栄養の考えなんだけど。」
「理想的ですが、ラーメンのスープ同様無理難解だと思う・・。特に個人の問題だと・・まっ野球部だから大丈夫かなあとは思っています。ラーメン屋の手伝い時にアスリートの人も来てる人もいましたからね。」
「茜君の考えだと、長打、機動力、そして先発ピッチャーのよい部分を伸ばすということですか?」
「はい・・。それで、記録と記憶に結び付けられることバッチグーだと思います。」
「さすが、英語の偏差値、63。」
「テレビ取材ということで、周りの生徒を代表して我々生徒会が野球部の寮のレシピを食べることになりました。」
「このテレビやるな。」
「君にはチームをまとめる役割が似合っているな。」マスターは言った。
「では今日は木曜日なので今週の振り返りを7時半から行う予定ですので、早めに上がります。」
この喫茶店は金曜日は定休だった。
「そうか頑張ってくれ。」
「まっ勝利を呼ぶこむのは実家に住んでいた時から一緒です。」
「さすがは茜君だ。」
「今年こそはいける。」
野球部のキャプテンは言った。
(困ったな明言されると。まあテレビじゃないからいっか。)
会合は校舎で30分行われた。
「茜君、お疲れ。」
「お疲れ様です。」
茜は今日も学校を後にした。
今日も茜は、客が飲む前のカップを温めていて、カップの洗浄も行っていた。その中でどれがどの豆なのか、誰がどう飲み、どのくらいの利益が店で上げられているのか分析していた。
ひとつひとつのカフェでの仕事で、ラーメンとは違った・・。貴重な機会だ・・。このカフェは、物好きな若者も来る・・。今日を振り返る、そんな客との、週三回の勤務だ・・。
まっ、お金にもなるし・・。
実家の手伝い以上の賃金の業務なのだから、閉店の前の宿題の計画時間の計算が当たったのは事実だった・・。それもこれも豆の力・・。
実家以外での他の飲食店の機会は茜にとっていい機会だった。
そして、今日のバイトも終わり、寮に帰って宿題だ・・。




