第三十九話
「相堂君の栄養バランスの食事でこのチームが甲子園に行けたと言っても変わりありません。」
キャプテンが言った。
シャッターが鳴る。
「あー、山岸さんを撮ったらだめよ。」
監督も言う。
「この3か月間を僕は忘れません・・。まだ、全国大会は始まったばかりですが、ラーメンの器に入ったという思いでいっぱいです・・。そこが協力できた一員としてまとめられたうえでの結果なのだと、応援して、思いました。野球部の皆さん、これからも頑張ってください・・。」
茜はインタビューにそう答えていた・・。
山口もインタビューに答える。
「大会はこれからですよね。」
「はい、頑張ります。」
「ありがとうございます。」
「それにしても上手いなあ。あの整列順番。」
モニターを見ながら山田は言った。
「並ぶ順番まで決めていたんですね。」
「今後の大会が気になる。しかし、茜君もここでやっとゆっくりできるだろう。全国大会に進めばプロの栄養士の方の割合がどっと増えるって言ってたしなー。」
「本当にやる気のある、とてもアルバイトと勉学、コーヒー淹れてるとは思えないな。」
「雑誌並みに、いい記事ができそうだ。」
山田はそう言って球場を去っていった・・。
夏休み・・。




