表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺ヤキュ。  作者: musicalyoi
36/270

第三十六話


 「山岸さん、珍しいですね。拍手の中ではこの声は聞こえないのに。」


 「まっすぐ。」

 小川のサインに頷く山口。


 「やはり、暑さに耐え気持ちに耐え、先輩達の信頼が得たからこそ、このような起用をされるんですよね。」


 「茜君、試合見て。」


 右足の軸を止めながら、カウントワンボール、2ストライクの後。


 「バッター空振り三振!!坂下高校、春夏通じて甲子園出場!」


 選手がマウンドに集まってくる前に、先輩に敬意を表し、山口はキャップを外した。


 電光掲示板を見ると、141キロという数字が出た。中高共に全国大会出場である。


 「山口、よく頑張った。やったな。」

 

 先輩が声を掛ける。

 「はい。」

 演奏陣も音楽が止まる・・。試合終了の合図だ・・。

 そう、高校野球・・。そんな場面でアルプスは校歌が流れるのを待っているように見えてきた・・。


 「さっ仕事だ。俺もグランド行って取材しよ。じゃ、茜くん。」

 「さっぱりしてるわね。一言もらうチャンスだったのに・・。」

 「今回の談話に僕は必要ではない・・。」


 山田はスタンドを去った。


 「校歌の斉唱を行います。」

 選手が横一列に並ぶ。

 「坂下高校―。」

 「わー。」

 選手達が応援席に全力で走る。

 坂下高校、春夏連続、夏の甲子園大会出場である。


 「やったぞ康太。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ