第199話
「そうか・・学校側もそこまでは調べてないだろうな・・それでどうなんだ。」
「ある程度の距離は長くなります・・しかし、スコアボード通り投げるとなると、相手がどうしてこう勝ちにいったのかが、おのずと分かります・・以前の大会前にも、何度も同じスコアで打つ練習をしましたがその分ストライクとボールの判断がしにくくなります・・。」
「それは主審と選手情報が追加されたものであるからこその、ウィークな部分です。」
「ですから、バッターが振りにくくなる・・また、多くのコンディションまで再現ができていませんから、このマウンドの高さ、風が吹いたところの再現ができず、スコア通りに投げてくるものとして中々発展途上的な、言えば強さのバッティングが伸びるでしょう。」
「なるほど、弱点と学ぶものがあるものだな・・。」
「後、ひとつ微妙なのは、キャッチャーの背の高さで、ボールの高さが高く低くなることです。」
「これを頼りにフォアボールと、2球目のストライク、三振に取る球をデータ化していけば、試合には勝てるでしょう。」
「最新のバーチャルデータトレーニングにこれほどの課題が・・。」
中川は驚いていた。
「バーチャルデータトレーニング・・。」




