第185話 采配・・
「0、1秒単位でバッターボックスと前を向くが同時に二人の目が合いました。甲子園には驚きと盛り上がりが起きています。」
「このコミュニケーションが、敬遠させない..。」
「そういう約束だと言うことですね。」
「まさにフェアプレーの象徴ですね。」
解説も声が揺れる・・。
「一度、2塁へ牽制球を入れます。」
「中村くん、落ち着いていますね。」
「今、応援団の中の公式ツイッターに疎遠になっていた家族から応援隊の代表から番組にメッセージを送った方がいらっしゃるということです。」
「第1球、ボール。」
「ここで初めて使われる音楽です。」
「一緒になろうよがブラスバンドで演奏されます。」
「山口康太。」
「山口、一度バッターボックスを外します。」
「山口が審判に声を掛け、主審が一時タイムを取ります。」
「相内がバットの滑り止めを山口に渡します。何かヘルメットよりも、下を向いています..。」
「中村、ロージンを付けます。」
「もう一度、2塁に牽制球を入れます。」
「一緒になろうよの応援歌、まだ流れています。」
「もう一度、バッターボックスを迎えます。」
「ライトへ、落ちたー。タイムリー1人が返ってきますそして2塁走者も返っていきます。ライトからものすごい制球が返ってきます。」
「二人目、アウト、主審右手を挙げたチェンジです。しかし、坂下、初ヒットの山口が先制をし、9回に向かいます。」
「ピッチャーは、山口でしょうか。」
「坂下高校、ピッチャーの交代をお知らせします。ライトの緒方くんに変わりまして中川くん、守備位置、投手。」
球場はどよめく。
「代打に入りました相内くんに変わりまして山口くん、守備位置ライトに入ります。」
「ここは3年生の意地があります。・・ということでしょうか・・。」
「確かに、難しい采配ですねえ・・。」
「まさに、9回の攻防と言えるでしょう・・。」
「この9回が、その例になりそうですね・・。」
「確かに・・。場内からも考える声と、それに負けない両チームの応援があります。」
「この試合一体どういった試合を意味しているのか・・。9回が試合から独立した、甲子園では珍しい光景が広がっています・・。」




