第百八十二話 彼の思い・・
「山岸さん..。」
「野球部員の人達は大会前、茜くんの店でラーメンを食べたじゃない。」
「今はコーヒー店でアルバイトだけどね..。」
「茜くん..。」
「プライドがない人間なんていないよ。」
「だから、そのプライド以上の仲間がいるから試合に負けて成長するんだよ..。」
「どうしてもこの人物の野球がこの人物らしく終えてほしい..。」
「ラーメン屋の息子だからそう思っていたし、例え決勝に行っても、こうして、親友や、山岸さんがいても一緒..。」
「山口くんには先発してほしかった..。」
「お母さんの見る決勝の舞台で一回の登板をしてほしかった。」
「やっぱり、彼の存在は大きすぎるわ..。」
「3人で野球像作ったじゃないですか・・。」
「えっ?」
「誰がエースかわからないだから野球がやる意味がわかるんです。」
「百点でも永久に正解はないんです。」
「そう信じていない人もグランドに立ち、俺が一番だと永久に思っているからグランドに立ち、野球の中で見つけられる仲間を僕らは探しているんです。」
「でもね、僕は思うです。おいしかったといってくれるお客さんは..平和なんだって..もちろんいろいろな人はいます。でも、ラーメンに18番何て付けられないんです..。」
「茜くん..。」
「山岸さん、約束してください..もし明日勝っても、負けても、また俺の実家のラーメン屋に顔を出してくれますか?」




