第181話 3500PV突破!
「真樹ちゃん。」
「大丈夫それまでは300日以上ある..。」
「それまで、楽しくいきましょ。」
「さすが、真樹ちゃん..。」
試合を終えて初めて相馬は微笑んだ。真樹にはそれが優勝に見えた..。いけない、いけない、高校では恋愛禁止の学校もあるのだ。もしこの物語が小説や映画になったら詳細は編集しなくちゃいけない..。
そこまで書いてくれるかな..。
微笑みながら、真樹は甲子園の空を見上げた。
「準決勝、ノーヒットノーランの投手が、なんと元チームメートの待つ決勝に上り詰めました。」
「外野の芝生にボールが落ちないのっていいな。」
「なるほど、さすが、言葉巧みなライバル同士..。」
「中村くんは、アルプス方向の打球を捕球してから、アルプスに向かって少し微笑むんですよね。これは相内くんや、ましてや山口くんの少し似ている気がします。」
「ましてや、と言うと?」
「中村くんが準決勝に進むのが決まってから山口くんはその動作が多いんですよね。」
「何か、応援の声が勝負を決めている..それを坂下を、そして決勝へ向かう相手がそれを似せているのかもしれませんね。」
「明日の先発スケジュールを発表する..。」
監督は言う。
「先発ピッチャー、相内。」
少しのどよめきが起こる。
「山口は控えに回ってもらう。」
「もし、相手チーム中村くんがノーヒットにうちのチームを攻略したときは..。」
..康太が先発じゃない..
茜は驚いていた。
「お母さんとは3回戦でお会いし、食事や、地元のチームと会食をしたり、取材も家族のことは報じないので、そんな康太を初めて見たが・・。」
..それが、監督の目に留まったというのか..
「茜くん、元気だしなよ。」




