第十八話
スポーツと信頼は表と裏の駆け引きの中で実際の試合が行われる・・。それを雑誌で作るということで出版会社の夫を持つわしいさんも中々いい職業の人との巡り合わせになった。それは自分やそれ以外の友人もしっかり取材する立場があるということだ。野球部はこれからがシーズンだ。
昼下がりで明日のバイトのシフトを見る。
しかし、結果を変える成績を茜は実際に起こるものとしてとらえる物として見るのはなかなか難しいものである。
気持ちの動きは、皆同じ・・。
また、コーヒーカップのバイトは今日も2時間よりも少し、短くなる。
決勝戦になればマスターは珈琲を運んでくるだろう。
しかし、山口の登板続きそうだ・・。不安がよぎる・・。
まさにラーメン屋の息子だ。
商業体験が役に立つ時はきっと来る。
茜はバイトを終えた。
「そうか、そうだよね。」
山岸と話し、言う、茜。
「コーヒーの豆を売れる高校生に仲間が野球部なんて、美術をしながらじゃできないことよ。」
「ありがとう、山岸さん。」
「ええ。」
「でも今度の市での画の展覧会では負けませんよ。」
「ええ、時間を割きながら少しずつでも創作する。・・今はそれを仕事にしたり・・いや違うわ。・・・趣味にして仕事に活かす人がたくさんいるってことか・・。」
「芸術派ですね。さすが、山岸さん。」
「えっ?別になんら普通よ。このくらいの話は・・。」




