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俺ヤキュ。  作者: musicalyoi
175/270

第175話 プレーヤーは、野球でも一人だ。

「学校代表..。」

茜は語り出した。

「その代表として頑張ってほしいんです。」

「よく言った。」

中川が言う。


「山口くん、北海道から電話。」

茜の母親が言う。

「本当ですか?」

山口は言う。


「お母さんは大会二試合目に甲子園に来るそうだ。」

「母さん..。」

「康太..。」

「なんで大会2試合目に..。」

相内が言う。

「俺達皆で総力戦で戦ってきた全国大会。それを康太の注目だけで見に行きたくはなかったんじゃないか。」

「兵庫には開会式に出席し、7日間、宿泊するらしい。」

「監督..。」

「山口もだが、お母様も大変、病を持ちながら、心配しているらしい。」

「だから、茜くんに会いにここに来た。」

「間柄が、たった3年のうちに変わっちまったんだな。俺はそう思うよ。」


「ただ、がむしゃらに全国を目指して、中学では優勝も経験した。」

「故障の一つがその無理なら..。この夏、登板の重みはずっと背負っていた、責を解くにことになる・・。」

「仲間でも?」

「プレーヤーは、野球でも一人だ。」


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