第一四七話 2800PV突破!
ホールの発表席中央で光音が歌う。
「山口、詳しいな。」
曲名を言う、山口・・。
「いや、はは偶然だよ。」
「そして、皆さんに3ヶ月間歌っていただく部での合同発表会に参加することが決まりました。」
「山口、生徒会との音楽部の交渉は。」
「私は何も。」
「ちゃんと、顧問の先生とエースから責任をもって参加すると承諾がありました。」
「山口..。」
「将来のためです。」
「そうか・・。」
相内が言う。
「ポップス代表曲合唱版、光音の伴奏による、[ひとり、指揮者のいない発表の音]」
「どういう歌なんだ。」
「ひとり、指揮者のいないって指揮者が不在じゃ演奏できないぞ・・。どういうことだ・・。」
「自信があるんだよ・・余程の・・。」
(この人達、野球以外の合唱のセンスもあるよ。)
相内は思っていた。
「最初の一時間だけですよね、光音さん。」
「それは山口くんが。」
「光音さんに聴いているんです。」
「どこかのフィールドみたいに聞かない。」
「一時間でスポーツも得意になりますよ。意味がないなら生徒会は肘や肩に負担のかかる吹奏楽部を推奨しなかったんですね。」
「えっ、そう言う問題なの?」
「まあ、聴こうぜ、せっかく演奏してくれるんだからな・・。」
「そうだな・・。」
納得する野球部。




