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第百三十話 初めてのホームラン演出 2,300PV突破!
「さー、捕手はどうサインを出すか、直球か、ナックルか・・。」
「外せ。」
監督からサインを確認し、頷き、丸内にサインを出す捕手。
「一球牽制球を入れます。」
「揺さぶってきますねー。」
解説が言う。
「甲子園少し風が強くなってきたでしょうか。」
「内角シュート、高め。」
丸内が投球モーションに入る。
「相内、走りましたー。」
田中がスイングをする。
「カキン。」
「鋭いスイングと共にボールはスタンドへー。」
「ホームラン、ホームランです。田中春の選抜一号、前回の夏の準優勝、高めのシュート、苦手なコースでしたが、なんと、秋大会、2本塁打で押さえていた丸内、ここで苦しい結果でバックスクリーンを見ます・・。落ち着いてみている様子だと、やはり、この一発で、次の打者への配球をまた考えているようです・・。」
丸内は捕手といつもの投球練習での同じ仕草を再現していた。




