表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺ヤキュ。  作者: musicalyoi
11/270

第十一話

「北海道、雪、イクラ、カニ。」


「さて、今日もゲッツーで振り向くところの腕の動きを確認するか。」

「野球だって、環境や美術、体育、計算、人気・・どれをとっても一番と俺は信じている・・。さっ帰ろう。マスター、お会計で。」

「大人だねえ、16歳とは思えないよ。」

「いやいや、マスター。」


「ごちそうさまです。」

「おう、また来な。夏場応援に行くからな。」

「彼は僕を支えてくれる仲間です。」

 笑って山口は言った。

「二人とも頑張って。」

「はい。」

 山口、茜は微笑んでそう答えた。


夏とはあっという間だが、結局のところ、テストのある学生は、思いのほか早く夏が過ぎる、束の間の思い出作りで精一杯なのだ。

「茜君、もう一杯ね。」

「はい、ブラック少し薄めでよろしいですか。」

「ああ、ありがといつも通り親切ないい茜君だな。」

茜は客のコーヒーの薄さは実家仕込みで新しい経験だ。それも進化を続ける・・。カップを温めるとは、味を分かっている・・。それを茜は感じていた・・。


それは紛れもない季節以上の努力をし、、その自覚を持っていた。だからこそ、ラーメン屋の息子で、定評の一年生をこうして客相手に話しをさせている。


このお客は田部と言って、この4月から来店を始めた。まだ、日の浅いリピーターだ。香りを確かめていない様子だから、他の店の経営者かもしれない。飲んでいる節々を見ながら茜はこの謎の人物について考えをまとめていた。

恐らく、遠くから来た初めてコーヒーを飲む人間ではないと思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ