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私が思うに  作者: 小田三郎
3/12

その3「着物」

今回は身近な事について、思ったこと書きました。

読者の皆さんは、和服つまり着物を着たことありますか。

女性の方は、成人式で振袖を着るぐらいだと思います。

しかし、男性の方はあまり着る機会がないですね。

成人式で着ている男性の方はだいたいが

毎年暴れてニュースの話題ヤンキーですね。

まあ、取り敢えず言いたいことは、男性だけに

限らず一般的に着る機会はよほどの

大きな予定が無ければ非常に少ないですね。


着物は私たちは一般的に高価なもの

と認識していることが多いと思います。

西陣織が特にそのイメージが強いです。

金色の豪華な着物を連想するかと思います。


ところで、西陣織の定義は何だと思いますか。

と言われると、京都で作っているとまでは言えますね。


西陣は、応仁の乱の時に山名宗全が西軍を

京都の上京区堀川以西と一条通り以北という

大雑把なエリアに陣を置いたことから由来している。


先程書いたように、着物の生産地で有名ですね。

ところが、西陣織の西陣町が存在していません。

西陣小学校は存在しているが・・・。


さて、上京区堀川以西、一条通り以北の大きなエリアと

京都が一応西陣と定義している。

大雑把すぎるだろうが、と思いたくなる。


このエリア内で作られている織物が西陣織になるそうです。

えっ、それだけなの?織り方や素材などで決まるはずでは、

と普通はツッコミを入れるはずだが、そうではないのだ。

織り方がどうであれ、素材がどうであれ、

西陣と言われている場所にさえ織られていれば、

西陣織ということが出来てしまうのです。

定義が曖昧過ぎる。


工房が西陣と呼ばれるエリアにあれば

外国で織られても、西陣エリアに入れて

組合認証のマークがあれば西陣織と言えるそうです。

少し騙された感がある。


調べてみたが、博多織は細い経糸(たていと)

太い緯糸(よこいと)を使って、(おさ)を強く打ち込んで

経糸を浮かせて柄を織り出すのが特徴。

生地に厚みと張りがあって、着物の帯として最適で

あり、締めるとに「キュッキュッ」と絹鳴りするそうです。

材料は、絹、金糸や銀糸などです。

評判が良く、徳川家に献上されるほどたそうです。

献上博多とも呼ばれています。

西陣織と違って、定義らしい定義がきちんとあるのです。


最近某ネットニュースで、西陣にある工房が

弟子の募集で無給と書いて物議を醸しました。

ブラック企業やと叩かれているようです。

しかし、当たり前では?

大手企業のように、時給制ではありませんし、

そういう業界はヒット作を出さないとお金がもらえません。

(作家さんの場合です。)

または、出来高制です。一応、一越10銭〜20銭だそうです。

(一越は織り機のシャトルが1往復して筬をトンっとする事)

では何百万儲かっているではいないか、と言う人はいるが

全くもってよく物事を考えていないですね。

織手はつまり織物を織っている人の事で、

彼らは、まともにお金を貰っていません。

どういう事か、呉服屋つまり織手から織物を買って、

お客さんに売る人が織手の織物を買い叩いて、

原価の10倍以上の値段で販売している。


例えば、私小田三郎が工房で織物を織って

○✖️呉服屋に3万円の織物(反物(たんもの))を買って欲しいと

持って行くと、いろんな難癖をつけられて、5千円に買い叩かれた。

材料は、4900円利益百円しかない。ところが、

呉服屋は私が織った反物を5千円から50万円にして、

お客さんに売った。

呉服屋の完全勝利に終わってしまっている。

これは、あくまでも単純化した話で、

仲介人などを入れると100倍ぐらいになることがある。

こうすると、呉服屋の方が完全にブラック企業で、

織手がかなりかわいそうですね。

そして、楽して儲かる仕事はないですね。

この傾向は、京都ではよく見られる傾向です。

織手は、仕事をするのが好きだそうですが、

私はせめて呉服屋が織手の仕事に

見合った値で買って欲しいです。


さらに厄介なことに呉服屋は、

水増しされた値の着物は売れないのが

分かっているはずが、

まだバブル時代と勘違いしているせいか、

金色にしとけば売れると思っている。

一獲千金のつもりか。


もちろん、こんな現状ではまずいと、

西陣の中には改革しょうとしている少数派が

頑張っているが、「出る杭は打たれる」

というように叩かれていると実状になっている。

このままでは、西陣織が衰退する一方です。


着物には絶対にこうでなければならないという形は、

ないそうです。

だが、着物教室では帯の結び方は、

お太鼓結びでしかないようになってしまっている。

(お太鼓結びとは、

帯の一部が後ろに太鼓みたいに丸く結ばれている結び方)

お太鼓結びは、深川芸者がやっていた結び方だそうです。


お太鼓結びは非常に面倒臭く、1人では結びにくいのです。

半幅帯などの1人で楽に結べる帯があるのに、

(半幅おびとは字の通り、女性用の半分のサイズの帯です。)

そっちにしないのか調べてみると、着物教室は

簡単でかつ、1人で出来る結び方を教えると商売が

成り立たなくなるそうです。どういうことか、

簡単に分かると思うが、生徒を教室に何回も来ることで

お金儲けをしている。


ところが最近の時代物ドラマなどをみると、

普通に半幅帯をしていることがある。

興味ある方は、よく女性の帯を見て下さい。


着物業界は、もっと人々に着物を着て欲しいそうです。

しかし、普通のなんでもない縞模様の着物が何十万もする。

気軽に着れますか。答えは、当たり前だが、ノーです。

ポリエステル製の着物でも、綿の着物は存在するのだが、

呉服屋は認めていないらしいが、

そんな事を言っている場合ではないと思います。


最近、お祭りでレンタル着物をする方が増えているそうです。

レンタル着物はポリエステル製を使っているが、

見ている限りでは問題無さそうですと言いたいが、

女性用はいいとして、男性物が足りていないのか、

黒とか青色ばかりで、そのところは我慢出来たとしても、

最近の若者の身長が大きいのか、着物がサイズが合わずに

裾が足首より上にある状態です。少し可哀想とはいえ、

着物は着てみる事が大事だと思います。

ところが、呉服屋などのあたりはいい顔をしていない。

そんな事を言っている場合ではないと思うが・・・。


先程ポリエステル製の着物などがあると書きましたが、

その着物柄はインクジェットで出来ているものがあります。

最近の技術発展で、手描きとインクジェットが描いた模様の

区別がつかないほどになりました。

着物を安く出来る技術なのに、お客さんは手描きの

着物しか買わないとか言う方がいるが、


皆さんは、そんなことを気にしながら、服を買いますか。

普通は、柄のデザインなどで選んでますよね。

こんなことを言っても、

インクジェットはダメと頑なにいうのです。


インクジェットはこんなことを言われるのは、

ちょっとした背景があったようです。

他の意見はあるけれど。

ある時期に着物が追いつかずに、

柄描きを時短したいと考えた方が

インクジェットに目を付けて、使い始めた。

その方は、呉服屋にインクジェットは使っていると

言ったそうだが、その物を買った売り手が金を欲しさと

伝統を守っている体裁を作る為に

黙って手描きだと嘘をつき、値を高くしたのです。

嘘が発覚し、問題になった。

これが、原因だったそうです。

それはさすがにダメでしょ、

そっちの方が大問題でしょうが。

正直に言えば、よかったのに。


インクジェットにしか出来ない物と、

手描きにしか出来ない物があるが、

どちらを使っても問題ないと思いますし、

一般の方はそんまことを気にしない。

というより、分からない。


着物は

まず着てみる事が大事であり、

欲しい方のニーズや時代に合わせて売る

柔軟な考え方がなければ、生き残り出来ない。

もちろん、伝統は守るべきところは守る。

目先の金しか求めないようでは、

ダメだと思います。

伝統をという言葉を使った詐欺はやめて欲しいですと思っています。

新技術を使っているなら、正直に言うべきですね。





今回のお題は

まだ言いたいこと書ききれていないので、パート2として投稿されることがあります。

次回はお楽しみにして下さい。

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