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超短編

共に在りたい。

作者: しおん



神様はなんて残酷なんだろう。




生きたいと願う者に死を与え、生きることに執着しない人間に、余計な寿命を与える。

生きるべき存在を、はきちがえているのだろうか?

それとも、生きたいと願うからこそ、裏切るのだろうか?


幸せになるべき人間に不幸を与え続け、けして報われぬまま死を迎えさせ、それで満足なのだろうか…。


かくゆう俺の命はまだ計り知れない。少なくとも俺の隣で眠っているこいつの倍…いや、それ以上だろう。


今日医者に告げられた、後一ヶ月の命だということが、今でも信じられない。


大丈夫、ずっと一緒だよと、いっていたこいつは、どうやら俺を置いて先に旅立ってしまうらしい。共に歩んできた短い道のりに"特別"と呼べる思い出なんて、そうそうない。ただ、共に過ごした毎日が俺にとって大切な"宝物"だということだけが、事実だ。


少ししか残されていない時間が、この先ずっと続けばいい。

そう願うのは、ずるい事なんだろうな。

読んでくださって、ありがとうございます。


感想などいただければ幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 病気を案ずる主人公の視点が、とても自然なタッチで描かれていると思います。 [一言] 続きが気になります。
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