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battle1:前途多難な日本側

ロボットSF…名前はカッコイイけど、ありきたりだなぁ。

数秒で青木に電話が繋がった。

「もしもし、青木か?テレビ見たか?」

青木は呑気に、

「あぁ、見たよ。アメリカやロシアの方から謎の物体が飛んできてるんだろ?どうせ、日本は終りさ。」

と、言った。

「で、政府の反応は?」

と俺が言うと、青木は真面目な口調に変わり、

「総理や、トップ集団が朝一で集まって、会議してやがる。多分、アレを出すかどうかだろうけど。」

と、言った。俺は質問した。

「アレとはあのアレか?」

すると、青木は笑いながら、

「まさか。アレ出したら、日本は降伏宣言を出したと同じ扱いされちまうから無いと思う。んじゃ、後でな。」

こう言って、青木は一方的に電話を切った。俺は、青木の言葉を信じた。信じたかった。しかし、数十秒後にその言葉は崩れた。


テレビに目を戻すと、日本の現内閣総理大臣、坂山(さかやま) 太智(たち)が報道陣の前に現れた。坂山総理は、こう言い放った。


「日本が、他国の軍勢に襲われる事は予測していた。そこで我が国が極秘で開発したロボ、“神風”を発進させ謎の物体を撃退しようと思う。」


俺はその発言に唖然とした。この瞬間、日本が完全に負けたと感じた。


日本国民が、そのロボの名前を嫌っていた。そして、アレ扱いにしたロボ、“神風”。

兵器としては、弱すぎて使い物にならない程。なのに政府は、借金までしてそのロボを造り上げてしまった。

装備は至ってシンプル。バルカン砲と小さなミサイルのみ。これじゃあ勝てない。

肉弾戦に持ち込もうとすると、機体はパンチ、キック共に結構強いが、機体自体脆(もろ)いので長く戦えない。本当に先制攻撃用なのだ。あぁ、どうしたら良いんだ?!


テレビでは、神風の発進前の映像を映し出された。



(日本某所)


「神風発進5秒前!5、4、3、2、1、ファイヤー!!!」


(ズゴゴゴゴゴゴ!!!…プスン。)


ヒューン…


「機能停止、機能停止!」


「神風、いまだ発進できず!」

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