第3話「お部屋に悪魔執事がやってきた!」
ご視聴……じゃなくて(笑)、3話目もありがとうございます!
外でも過保護だったベリトですが、家の中ではさらにエスカレート。
愛梨のピンチに、ベリトの「執事魂」が火を吹きます(文字通り魔法で)。
狭いクローゼットでの密着シーン、楽しんでくださいね!
なんとか自宅の玄関を潜り抜け、自分の部屋に駆け込んでドアを閉める。
「はぁ、はぁ……、ようやく一人になれた……」
横浜の街中を、正体不明のイケメン悪魔にエスコート(?)されて歩くのは、寿命が縮む思いだった。
カバンを置いてベッドに倒れ込もうとした、その時。
「お疲れ様でございました、愛梨様。お着替えの準備をいたしましょうか?」
「…………ぎゃああああっ!?」
誰もいないはずの部屋の隅。影から染み出すように、ベリトが姿を現した。
彼はすでに私のクローゼットを開け、制服の代わりに部屋着を手に持っている。
「な、ななな、なんで部屋にいるのよ!」
「執事が主様の側を離れるなど、あり得ません。それに……」
ベリトの紅い瞳が、床に脱ぎ捨てられた靴下や、机の上に積み上げられた参考書をスッと流し見た。
「この部屋の乱れは、主様の心の乱れ。……少々、お掃除が必要なようですね」
彼が指をパチンと鳴らす。
その瞬間、猛烈な風が部屋を駆け巡り、一瞬にしてゴミが消え、棚の書類がミリ単位で整頓された。
「ちょっと! 勝手に魔法使わないで! ……っていうか、ここ私の家なんだから、お母さんとかに見つかったら……」
コンコン。
最悪のタイミングで、ドアがノックされた。
「愛梨ー? 帰ってたの? おやつ食べる?」
お母さんの声だ。心臓が口から飛び出しそうになる。
私は慌ててベリトの胸元を押し込み、無理やりクローゼットの中に押し込めた。
「ちょっ、絶対に出てこないでよ! 喋るのもダメ!」
「……仰せのままに。ですが愛梨様、……少し近すぎませんか?」
クローゼットの狭い暗闇の中。
ベリトの銀髪が私の頬を掠め、悪魔特有の、冷たくて甘い香りが鼻先をくすぐる。
ドアが開く音と、ベリトの熱い視線。
私の「日常」は、もう完全に、この悪魔に支配され始めていた。
お母さん、危なかったですね……!
クローゼットの中の二人、書いていて私もドキドキしちゃいました。
次回は、ついに指輪の秘密についてベリトが語り始めるかも?
それとも、ベリトが学校にまで付いてきちゃう!?
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