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その執事、『悪魔』。命綱は女子高生。  作者: 櫻 愛梨
第一章「放課後の図書室、赤い指輪の誘惑」
3/14

第2話:「影に潜む、過保護な悪魔」

1話目を読んでくださり、ありがとうございます!


ついに愛梨の前に姿を現した悪魔執事・ベリト。

麗しい見た目とは裏腹に、彼はかなりの「過保護」で「独占欲」が強いようで……?


横浜の街中で繰り広げられる、一人と一柱(?)の噛み合わない(?)放課後をお楽しみください!

右手に残る、熱くて冷たい唇の感触。

 跪いた銀髪の男——ベリトの紅い瞳に見つめられ、私は息をすることさえ忘れていた。


「お迎えに、上がりました」


 その言葉が頭の中でリフレインする。

 一瞬、脳裏を過ったのは、見たこともない豪華なホールの景色。跪く大勢の執事たち。そして、私の左手の薬指に光る、あの赤い指輪のビジョン。


「……あ、今の、何?」

「……主様マスター? いかがなさいましたか」


 ベリトが心配そうに顔を覗き込んでくる。その端正な顔が近すぎて、私は慌てて一歩下がった。


「と、とりあえず! 私、もう帰らなきゃいけないから。……ついてこないでね!」


 私は鞄を掴むと、逃げるように図書室を飛び出した。

 夕暮れの横浜。いつもの通学路。

 冷たい風に当たれば、今の変な幻覚も、目の前に現れた悪魔も、全部夢だったと思えるはず——。


「愛梨様。そんなに急がれては、転んでしまいますよ」

「ひゃああっ!?」


 すぐ隣から聞こえた声に、心臓が飛び出しそうになる。

 横を見ると、そこには影のように音もなく並んで歩くベリトの姿があった。


「な、なんでついてくるの!? 人に見られたらどうするのよ!」

「ご安心を。私に許可された者以外、今の私の姿を見ることはできません。……それよりも」


 ベリトの瞳が、ふっと険しく細められた。

 彼の視線の先には、駅前でたむろしている柄の悪い男たちが、こちらを値踏みするように見ていた。


「主様の清らかな視界に、あのようなゴミ屑を映すわけには参りません。……今すぐ、この街ごと消し去りましょうか?」

「ダメに決まってるでしょ! 物騒なこと言わないで!」


 私はベリトの服の袖を慌てて掴んで、駅の方へと急いだ。

 ……けれど、掴んだ瞬間に気づいてしまった。

 いくら引っ張っても抜けない。

 いつの間にか、私の左手の薬指には、図書室で拾ったはずのあの赤い指輪が、まるで体の一部のようにぴったりと嵌まっていたのだ。


「……うそ、抜けない……」

「それは、貴女が私の主である証。そして——」


 ベリトは立ち止まり、私の耳元に唇を寄せた。

 とろけるような甘い声が、背筋を駆け抜ける。


「……誰にも貴女を渡さないという、私からの『印』でございます」

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


ベリト、早速やってくれましたね(笑)。

街ごと消そうとするなんて、主様への愛が重すぎます……!

そして、ついに指輪が抜けなくなってしまいました。これでもう、愛梨は彼から逃げられないのかも!?


次回はいよいよ、愛梨のプライベートな空間(お家)にまでベリトが……?


面白いなと思ったら、ぜひブックマークや感想で応援していただけると嬉しいです。

愛梨とベリトの運命を、これからも一緒に見守ってください!

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