【第2章】『目覚めたら、執事の膝の上でした』
皆様、こんにちは!愛梨です。
今日からいよいよ第2章がスタートします!
前回のラスト、校門をくぐった愛梨(主人公)がどうなったのか……。
ついに実体化したベリトの活躍(と甘やかしっぷり)に注目してください!
第13話、ここから物語が大きく動き出します!
校門をくぐった瞬間に感じた、あの嫌な浮遊感。
意識が戻ったとき、私の目に飛び込んできたのは、いつもの見慣れた灰色の校庭ではなく――見たこともない、紫色の不気味な空だった。
「……あ、れ……?」
身体が重い。立ち上がろうとしたけれど、何だか柔らかいものに頭を預けていることに気づく。
見上げると、そこには漆黒の燕尾服に身を包んだ、見覚えのある「影」が立っていた。
いいえ、「影」じゃない。
今まで私の足元にいたはずのベリトが、実体を持ってそこにいたのだ。
「……お目覚めですか、主様」
聞き慣れた低い声。でも、今の声はすぐ耳元で響いている。
私はベリトの膝を枕にするような形で、地面に横たわっていた。
「ベリト……? ここ、どこなの?」
「境界線の向こう側。……貴女の望んだ、異世界でございます」
彼は優しく私の頬を撫でる。その指先は驚くほど冷たく、でも不思議と安心感があった。
周囲を見渡すと、校舎だったはずの建物は蔦に覆われた古城のように朽ち果て、遠くでは怪物のような咆哮が聞こえる。
「怖いですか? 愛梨様」
ベリトが私の顔を覗き込む。その赤い瞳には、これまで以上の執着と独占欲が渦巻いているように見えた。
「大丈夫ですよ。ここはもう、貴女を縛る退屈な日常も、余計な邪魔者もいない場所。私だけが、貴女の騎士であり、盾であり……愛の奴隷なのですから」
彼はそう言うと、私の指にある「魔王の心臓(指輪)」に、そっと跪いてキスをした。
シリアスな異世界の空気と、ベリトの甘すぎる吐息。
私の第2章は、どうやらとんでもないところから始まってしまったみたい。
第13話を読んでくださり、ありがとうございます!
ついに異世界に飛ばされてしまいました……!
そして、今まで影だったベリトがついに実体として登場です。
いきなり膝枕という、作者(私)の恋愛脳全開なシーンから始めてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?(笑)
これからこの異世界で、二人がどんなサバイバル(という名のイチャイチャ)を繰り広げるのか、頑張って書いていきます!
面白いな、続きが気になるなと思ってくださった方は、ぜひ評価や感想をいただけると嬉しいです!
励みにして次のお話も頑張ります!




