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女聖騎士、赴任先がよりによって海賊国家でした  作者: なぎゃなぎ


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6/12

6話~王国兵士たちを再教育する事にしました~

挿絵(By みてみん)

フォーランド海兵たちの手伝いもあり、船着き場の修繕作業は1週間で終わった。


そして今、エナは王宮でスティアナとにらみ合っていた。


「フォーランド海兵に教育をするべきです!!」


「勉強とかやる必要性が分からん。やりたきゃやれば良いじゃろ?」


「王妃じきじきに全員に学ぶよう仕向けてくださいよ!」


「わらわが勉強嫌いじゃからなぁ~……。だけどやるなら城内の会議室は貸してやる!

後はお主で勝手にせい。わらわはこれから砂浜で"かいがらアート"を作るのに忙しいんじゃ!!」


そう言うとスティアナは王宮を出て行こうとする。


「待ってください!! 貴女も―――」


エナの言葉を待たず、またしてもスティアナは逃げてしまった……。


* * *


仕方なくエナは王宮の1室を借り、海兵1人1人に声を掛けて勉強会の出席を促した。

すると参加者は思ったより多く、エナは少し胸をなでおろす。


「では、みなさんに常識や字の書き方、道徳の勉強を行います!」


「わーわー!!」

「ひゅーひゅーーー!!」

「エナ可愛いぞーーー!!」

「こっち向いてーーー!!」


……なんかノリが思ってたのと違うんだけど。


「う……うん。まずは勉強会なので、みなさんお静かに」


エナが注意すると、海兵たちは渋々静かになった。


「んで、勉強会って何すんだ? エナに色々出来るって聞いてきたんだが?」


……色々!? 何それ怖いんだけど???


「い……いえ! 色々は出来ません!!」


「はぁ!? 詐欺じゃねぇか!!」


「詐欺じゃありません! 誰ですか、そんなこと言ったのは!!」


言うエナに、1人の海兵が手をあげる。


「い……いや、だって、エナと仲良くなる方法って……」


「仲良くなる方法で、なんで色々出来るって話になるんですか!!」


「仲良くなったら彼女になるじゃねぇか!! そしたら何でもできるだろーーーが!!」


「出来ません!! そんなこと言ってるから仲良くなれないんです!! って、思考回路が海賊のままじゃないですか!!」


「ぶーーー! ぶーーーー!!」


海兵……いや海賊どものブーイングは止まらない。


「やかましい!!!」


エナはついに大声を張り上げた。


「まずは、彼女の前にお友達からです! 女性に男性が安易に触るのも、常識的にはありえません!」


「はぁ!? じゃあ俺たちのムラムラはどうするんで!?」


「……そういうのは我慢するものです」


「ええええ!!」


「その……仲良くなって女の子が気を許したら、手くらいなら多分繋げますから……」


「面倒くせぇ!」


「はい! 今ので嫌われました!!」


「厳しいわ!!」


「待てよ!! 茶々入ればっかしてねぇで真面目に聞けや!!」


ここまで来て、1人の海兵がなぜか真剣にメモを取っており、そいつが騒ぐ仲間を窘めた。


「あん? おめぇ、何真面目ぶってんだよ?」


「お前、こんなんじゃいつまでたっても可愛い彼女できねぇぞ!! いいのか? おおん?」


「彼女は……ほしい……」


「じゃあ黙って聞けや!!」


その一喝で場が静まる。


「ではエナ先生お願いします!! ナンパ道教えてください!!」


「ナンパじゃありません!!!!!!!」

読んで頂き、ありがとうございます!

今回は初めての試みとして、“ギャグ特化”の作品に挑戦してみました。

これまでのように「書きたいものを書く」ではなく、

「読んでくださる皆さんに楽しんでもらいたい」という想いで仕上げています。

もし少しでも「面白い」「続きが気になる」と感じて頂けましたら、

ぜひブクマ・リアクション・レビュー・感想で教えてください!

それが次の執筆の大きな力になります✨


※もし反応があまり良くなければ、今後の方向性の判断材料にもさせて頂くつもりです。

そのため、ちょっとだけ厳しめの評価も感謝しながら受け止めます!

(ちょっとだからね! めちゃくちゃ言われると泣くからね!)


この作品は全27話構成で、毎週火・木・土に更新予定です。

(時間は固定ではありません)

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