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女聖騎士、赴任先がよりによって海賊国家でした  作者: なぎゃなぎ


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27/27

最終話~全ては本編(交界記)に通じます~

挿絵(By みてみん)

あれから1か月後―――。


無事にフォーランド王都へ戻ったエナたち一行の生活は、いつも通りのドタバタに戻っていた。


「おい! エナ!! 今日は“かいがらアート”の日じゃ!! 付いてくるが良い!!」


「い・や!」


「なんじゃ~……お主はげいじつが分からんのかぁ~……」


「あんなの芸術じゃありません! それにスティル、あれ以来、亜人狩りが私たちを敵視し始めているんですよ!? もう少し警戒を―――」


「いらんいらん。面と向かってわらわ達とやりあう度胸なぞ、やつらにある訳なかろうw」


(ま……まぁ、4か国同盟と渡り合うような人たち相手に、1組織が勝てる訳はないと思うけど……)


「今のわらわの1番の敵はお主じゃ!!」


「はぁ!? 私のどこが敵なんですか?」


「わらわのげいじつを否定していじめる!」


「い……いじめてなんていませんよ!」


「じゃあ付き合うが良い!!」


「い……いや……」


「やっぱ冷たいの……」

スティアナがいじけて見せる。

(だからそれズルいって……)


結局エナは、“かいがらアート”という地獄に付き合わされることになった。


* * *


その後、フォーランドには山岳地帯や大森林地帯にも関所が設けられる。

これはフォーランド政府ではなく、本国ジールド・ルーンからの要請であった。

フォーランドの街道犯罪を軽減する程度の法体制に対し、本国側からのせめてもの抵抗である。


* * *


「スティル~……やっぱりスリングビキニは恥ずかしいですよ~……」


「じゃあ裸でも良いが、完全にアウトだと思うが良いのかの?」


「ダメに決まってるでしょ!!」


スティアナ王妃は相変わらず自由奔放で悪さばかりする人。

海賊(海兵)たちもスティアナ並みに自由で馬鹿ばかり。

常識がまったく通用しない国で、エナは毎日無駄に疲れていた。


だが―――。


国民が全力で笑い合い、どんな状況でも前を向いて生きるこの国を、エナは次第に愛しく感じ始めていた。


あまりにも酷すぎるモラルや頭の悪さは、今後直していかなければならない。

それでも―――この愛しい馬鹿な国家を、いつかどこに出しても自慢できる国家にする。


スリングビキニで露出しすぎる自分の体を必死に隠しながら、エナは心の奥底でそう誓うのだった。


その視線の先には、交界記の本編へと続く未来が広がっている―――。

ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

今回は初めての試みとして、“ギャグ特化”の作品に挑戦してみました。

読んでくださった皆さまが「面白かった!」と感じていただけたなら嬉しいです。


実はこの“わちゃわちゃした海賊国家”は、

本編『交界記』の世界でも登場する国のひとつ。

本編では、ここを舞台に――優人たちが時に苦しみながらも歩み続ける姿が描かれます。

この明るいスピンオフをきっかけに、

その“ギャップ”も楽しみながら『交界記』本編も読んでいただけたら幸いです。

もし少しでも「面白い」「続きが気になる」と感じて頂けましたら、

ぜひブクマ・リアクション・レビュー・感想で教えてください!

それが次の執筆の大きな力になります✨


※もし反応があまり良くなければ、今後の方向性の判断材料にもさせて頂くつもりです。

そのため、ちょっとだけ厳しめの評価も感謝しながら受け止めます!

(ちょっとだからね! めちゃくちゃ言われると泣くからね!)

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