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女聖騎士、赴任先がよりによって海賊国家でした  作者: なぎゃなぎ


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15/27

15話~スティルの趣味を理解しようと思います~

挿絵(By みてみん)

「ううう……。」


翌朝、エナは二日酔いで目が覚めた。

昨日、美味しさにつられて熱燗を飲み過ぎてしまったせいである。


サコクの屋台は、熱燗だけでなくエナの大好きなおでんや刺身、枝豆、さらにはお茶漬けまで出してきた。

特に刺身――生魚を醤油という調味料と、わさびという刺激物に付けて食べる料理は熱燗と相性抜群で、つい杯を重ねてしまったのだ。


「最後に食べたお茶漬けも……美味しかったなぁ……。」


頭痛でくらくらしながらも、エナは昨日のことを思い返す。


――酔った勢いで、闇市を“許す”なんて言ってしまった。

治安を守る者として、失格だ……。


ガチャ。


自己嫌悪に沈むエナの部屋に、海賊Bが入ってきた。


「あれ? 起きてたんすね? お茶漬け持ってきやしたよ」


「ええ。ありがとう」


彼はお茶漬けをテーブルに置くと、何事もなかったかのように部屋を出て行った。


テーブルに座り、お茶漬けを口にするエナ。

――二日酔いにもお茶漬けって効くんだな。


……ん? 今、誰か入ってこなかった?


慌てて部屋の外を確認するが、誰もいない。


「昨日、鍵閉め忘れてた……?」


「おお、朝から元気じゃの。髪がぼさぼさじゃぞ?」


「――あっ、スティル! おはようございます」


髪をいじりながら、エナは慌ててスティアナに挨拶をする。


「二日酔いにはならんかったのか? 今日はわらわは砂浜で“かいがらアート”しとるだけじゃから、ゆっくりしておるがよいぞ」


「あ……はい」


(貝殻アート……。そういえば、私の赴任日にもやってたな……)


そう思いながら再び個室に戻り、お茶漬けを食べ進める。


――たまには、スティルが楽しんでいる“貝殻アート”を見に行ってあげてもいいかもしれない。

仕事や国のことばかりで、彼女自身のことを考えたことはなかったし……。

(今日こそ、少しはスティルを理解してあげたい)


食べ終えると、毒抜きの魔法キュアを自分にかけ、二日酔いを払う。

身なりを整えたエナは、砂浜へと足を運んだ。


* * *


砂浜には、複数の海賊たちと、例によってスリングビキニ姿のスティアナがいた。


(相変わらずだけど……まあ、ここは海だしね)


「おーい! エナーーー!!」


無邪気に手を振り、駆け寄ってくるスティアナ。

奔放すぎて手を焼く相手だが、こういうところは素直に好感が持てる。


「スティル、楽しそうね。あなたの作品を見に来たわ」


エナの言葉に、スティアナは満面の笑みを浮かべる。


「をを! それは嬉しいの! どうじゃ、エナも手伝わんか?」


「えっ? 私、芸術にはあまり詳しくなくて……」


「良いのじゃ。芸術は知識では語れぬ。心のままに楽しめば良い」


「……なかなか深いことを言うのね」


エナは思わず微笑み、「うん。じゃあ、お手伝いします」と頷いた。


――今日は歩み寄ろう。スティルの“芸術”を、一緒に見てみたいから。

読んで頂き、ありがとうございます!

今回は初めての試みとして、“ギャグ特化”の作品に挑戦してみました。

これまでのように「書きたいものを書く」ではなく、

「読んでくださる皆さんに楽しんでもらいたい」という想いで仕上げています。

もし少しでも「面白い」「続きが気になる」と感じて頂けましたら、

ぜひブクマ・リアクション・レビュー・感想で教えてください!

それが次の執筆の大きな力になります✨


※もし反応があまり良くなければ、今後の方向性の判断材料にもさせて頂くつもりです。

そのため、ちょっとだけ厳しめの評価も感謝しながら受け止めます!

(ちょっとだからね! めちゃくちゃ言われると泣くからね!)


この作品は全27話構成で、毎週火・木・土に更新予定です。

(時間は固定ではありません)

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