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「あぁ!何故貴方はそんな遠くにいるの!」
「あぁ、ボクの愛しい天使!ごめんよ。それでも天使はボクの事、愛してくれるかい?!」
「いやよ、そんなの。耐えられない!」
「え、」
「私はこの方と愛し合うの!左様なら!」
「何故、なぜ!!」
――――――――――――
「ふぅ、終わった。」
「今回も素敵でしたわ!」
「ワタクシ、貴方に惚れました!ぜひ今度私の別荘へ」
「はぁ?!この方は私とお付き合いされるのよ!」
「はぁ?貴方なんて、茶葉のように何度も使い捨てられると良いですことよ!」
「貴方、茶葉を何度もお使いに?とんだビンボーですわ。」
「あれ――様は?」
「…………。」
「何、僕の頬になんか付いてた?それより、君の手。冷たいね。僕があっためようか。」
「要らない。」
「最近、君どうしたの。僕にちょっかいかけて何様?」
「俺はただお前が気に入らないだけだ。いつも女の前ではヘラヘラしやがって。王様気取りか?」
「……。そんな理由かい。まぁ、君は飽きないからいいけど。」
「僕を飽きさせないでね。」