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学校  作者: あ行
4/10

4


「……?何。どうしたの。」

「…………くそっ」

「ここ、図書館だから驚かせようとしないでくれないかな。」

「嫌だね。ところで、そんな本を読むのか。」

「ん、これ?そう。もうすぐ、舞台があるでしょ?それの資料。」

「真面目だな。」

「ははは。ありがと。」

「褒めてない。」

「そ。まぁ、いいけど。うわぁ、どうしたの。急に僕の肩掴んで。」

「あら、――様。ご機嫌麗しゅうございます。」

「はは。こんにちは。」

「また、お話しましょうね。今度はメイドを呼んでお茶でも飲みましょう。ちょうどゴランティアから取り寄せた茶葉がありますの。」

「ははは。」

「ではまた。」

「何で隠れたの。」

「……ぅ、だって。」

「結ばれないとしても、仲良くなっときなよ。それが嫌なの?」

「……ぅ、うー。」

「はははっ。顔真っ赤。いいねぇ。その顔。君は本当に、」


「生きてるんだね。」

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