表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/89

城南事件帳 2

 翌朝、ラムちゃんは、6畳の部屋でひとり、全裸のまま、仰向けで息絶えていた。警視庁荏原警察署に死体が発見されたのは、夕方、出勤時になっても、姿を見せないため、店長自らがアパートに様子を見に行った時で、首には、きつく絞められた跡があった。


「なんだか、いやですね。こう、五反田だ、戸越だ、と若い女の絞殺死体が上がるってのは」

「たしかにそうだね。コロナが終息して、世間も経済回復で勢いがつきはじめているってのに」

 JR山手線五反田駅から歩いて4,5分の山手通り沿いにある大崎警察署刑事課では、珍しく、朝、遅刻することなく出勤した梅宮が、羽生と刑事らしい会話により、仕事始めとなっていた。どうやら前の晩、梅宮のおかみさんは体調がすぐれなかったのだろう。そうとしか考えられない。毎晩毎晩、結婚以来10年以上の長きにわたり、特訓が続いていたのに、ぷつんと切れたのだから。

 なんでも、ツヤ子は昨日の夕方、戸越銀座商店街の八百屋でなすを買って帰った。急になすが恋しくなったらしい。それをきれいに水道水で洗って、焼き鳥の串で穴を数か所開けて、オーブンで焼いたまではよかった。260度で16分、焼きなすの出来上がり。が、おいしいからとひとりでポン酢につけてぱくぱく、ぱくぱくとよく召し上がったようだ。それがため、お腹を壊してしまい、アレどころじゃなかった。まあ、ナスが梅宮の代わりをしてくれた、と思えば、夫としては感謝の念しか浮かばない、といったところか。オッとどっこい、オットピンである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ