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春の嵐

「くっそ風が強いんだけど」




「春の嵐ね」




「吹き飛ばされそう・・・両手広げたら、体とか浮かないかな?」




「流石に無理でしょ」




「ちょっとやってみよー・・・


おっ!ほら!今ちょっと飛んでなかった!?」




「跳躍したわよね?風で体が押されただけでしょ?」




「まぁ、そうなんだけどね・・・結構面白くなってきた」




「小学生でもそんな遊びしないわよ・・・」




「人生楽しんだ者勝ちさ、君もやってみたら?面白いよ?」




「スカートが大変な事になるわよ・・・」




「別にいいじゃん?僕しか居ないんだし」




「それもそうね・・・えいっ」




「ちょっ、飛ばされすぎ!


すっごい飛ばされてるじゃん!


一反木綿並みに飛ばされてるよ!」




「想像以上だわ」




「そうだね、君の体重が軽すぎるんだね


・・・それにしても焦った、


せっかくスカートが翻ってモロパン状態だったのに、見る暇も無かったよ」




「ふふっ、なんだか楽しくなってきちゃった・・・」




「さっき僕をバカにした人の発言とは思えませんねぇ・・・」




「そうだわ、貴方の方へ飛ばされるから、受け止めてちょうだいよ?」




「アクロバティックな遊びを思いつくなぁ


・・・よおぉーしっ!ばっちこおぉーい!」




「行くわよ?・・・えいっ」




「おふっ!ナイスキャッチ僕!」




「ふふっ、上手に抱き止めてくれたわね?」




「失敗したら格好悪いからね、冷や汗かいたけど成功してホッとしたよ」




「ふふっ、なんでもやってみるものね・・・意外と面白いじゃない」




「だろ?」




「こうして貴方と抱き合えるし、こういう遊びもたまには良いわね」




「ははっ、そうだね・・・僕は毎日でもやりたいくらいさ」




「ふふっ、そうね・・・


でもこういうのって、たまにやるから新鮮味があって良いんじゃない?」




「かもね・・・


『何も無い日々の日常に、ちょっとしたアクセントを』


ってやつかな?」




「キメ顔でなに言ってるんだか」




「様になってるだろ?」




「苦笑を誘うくらいにはね」




「それにしても羽のように軽いね?ちゃんと食べてる?」




「もうっ、女の子に体重の話しないの」




「いやいや、マジマジ・・・まるで天使か妖精を抱いているようだよ」




「ホント、口だけは達者なんだから」




「相変わらず君は、照れた顔が可愛いなぁ」




「もうもうもう!


いつも私を辱しめて楽しい!?」




「ははっ、そんな怒らないでよ・・・


ポコポコ叩かれても、余計に萌えるだけだよ」




「うっうぅー・・・」




「潤んだ瞳で上目使いに睨まれても・・・


もしかして、あざとく誘ってるのかな?」




「ばかばかばか!


せっかく貴方の為にサンドイッチ作ってきてあげたのに!


もう知らない!


一人で食べるもん!」




「『もん』って超・萌えるー・・・


普段はクールで大人っぽい君が幼児退行とか・・・


・・・ギャップで可愛すぎ」




「あぁーっ、もおぉーっ!はいっ、サンドイッチ!」




「もごっ・・・


・・・無理矢理サンドイッチを口に入れるのは止めるんだ」




「どう!?美味しい!?」




「すっごく美味しいよ」




「ほら!次よ次!」




「もうちょっと優しく、甘く『あーん』とかしながら食べさせて欲しいなぁ」




「私にイジワルしたお返しよ」




「あっ、ソース残ってる」




「あんっ・・・もう、突然私の指を舐めないで」




「もっと舐めたいんだけど」




「私の指は食べ物じゃないわよ・・・」




「モグモグ・・・ごちそうさまでした」




「はい、お粗末様でした」




「大変美味でした!


・・・一番美味しかったのは、あれだね」




「どれよ?タマゴ?ハム?」




「君の指」




「ホント、変態なんだから」




「またご馳走してくれる?」




「機会があればね」

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