テスト明け
「テスト、やっと終わったね」
「手応えはどうかしら?」
「ぼちぼち、かな?」
「貴方の『ぼちぼち』は、赤点一つ位ありそうね」
「無い事を祈るよ」
「何に祈るの?」
「<タイツ神>、かな?」
「せめて勉学の神様にしておきなさいよ・・・」
「やっぱり頼るなら、普段信仰している神様でないと」
「祈っても結果は変わらないわよ」
「もしかしたら、ってあるかもしれないじゃない?」
「そうだといいわね」
「あーっ、それにしても筋肉痛が辛い」
「ねぇ、なんで勉強漬けだったであろうテスト明けに筋肉痛になってるの?」
「いやー、勉強ばっかりしてたら息が詰まるじゃない?
気分転換に部屋の模様替えを始めたら、思いのほか捗っちゃって」
「赤点、何個かありそうね」
「部屋見に来る?さっぱりしたよ」
「テスト期間中に部屋の模様替えをした事に、
欠片も罪悪感を抱いていない・・・」
「君用に鞭も用意してあるから、準備万端だよ!」
「ねぇ、貴方の部屋で、私に何をさせる気?」
「もう、分かってるくせに・・・言っちゃう?言っちゃう?」
「果てしなくウザい・・・殴っていい?」
「暴力系ヒロインは流行らないよ、時代は甘々デレデレだよ」
「ドヤ顔で語らないでくれる、豚君?」
「ぶひぃぃいっ!顔がウザくてスイマセェーンッ!」
「大きな鳴き声を上げないで?不愉快だわ、この豚野郎」
「ぶっひ、ぶっひ」
「はぁー・・・期待した眼差しで見つめてこないで」
「ふむ、そうだね・・・続きは僕の部屋に移動してからにしようか」
「私、まだ貴方の部屋に行くなんて言ってないのだけれど」
「そう?君の目は行く気になってるよ?」
「どんな目よ・・・」
「<目がハート>になってるよ」
「なってないわよ」
「はい、鏡」
「ちょっと・・・やめてよ」
「ね?<目がハート>になってるでしょ?」
「・・・なってないわよ」
「ぶひっ、照れちゃって・・・可愛いぶひ」
「分かったわ、貴方の部屋で思う存分踏んであげるわ」
「ぶひぃぃいっ!ご褒美ありがとうございますぅっ!」
「勘違いしないで、ご褒美ではなく、お仕置きよ」
「ぶひひぃ、<目がハート>にさせておいて、その発言は説得力ないぶひぃ」
「くっ・・・悔しい・・・」
「そこは『くっころ』でしょ」
「ごめんなさい、何言ってるのか分からないわ」
「そっかー・・・お勉強が必要だね」
「はい、鏡を返すわ」




