進路?
「ふぇぇ、禍々しい空気だよぉ」
「瘴気に満ちてるね」
「ゲーム脳乙ぅ」
「いや、確かに誇張し過ぎたけどね・・・今日、何かあったっけ?」
「大学受験らしいよ」
「あれ?まだあったんだ」
「そうみたい・・・三年生は大変だねぇ」
「でも進路が決まってる先輩たちが大人しいのは何でだろ?」
「知らぁない、同級生に遠慮してるんじゃない?」
「ふぅーん、優しいね」
「三年生、みんな仲良いもんねぇ」
「僕らもそのうち受験するようになるんだよなぁ」
「大学に進学するのぉ?」
「まだ分からない・・・いや、考えてない、かな?」
「へぇー、そろそろ考えといた方がいいんじゃなぁい?」
「それは思うんだけどね・・・ちなみに君はもう進路とか決めてるの?」
「もちろん、決めてるよぉ」
「もう自分の進路を決めてるんだ・・・すごいね」
「そうだそぉっ!私はスゴいんだぞぉっ!」
「教えてもらえるのかな?」
「いいよぉー・・・私の進路は『お嫁さん』」
「お嫁さん?」
「お嫁さん!」
「・・・へぇー、知らなかった、
君、結婚するんだね・・・
おめでとう、かな?
・・・お相手は僕の知ってる人かな?」
「貴方がよぉーく知ってる人だよぉ」
「んー・・・だめだ、分からないな」
「もぅっ!しっかりしてよぉー・・・
私の結婚相手は、貴方じゃない?」
「・・・ん?
脳が正常に処理できなかったみたいだ、もう一度言ってくれる?」
「私の結婚相手は、貴方」
「え?何だって?」
「難聴系主人公気取ってんじゃねぇよ」
「いやいやいや!
寝耳に水ってレベルじゃないよ!
僕と結婚する気なの?」
「そうだよぉ」
「高校を卒業したら?」
「そうだよぉ」
「僕のライフプランには組み込まれてないんですけどぉ」
「あ?」
「えぇー・・・
結婚は一人で出来ないよ?
二人の男女がいて、双方の同意が必要だよ?」
「貴方、やりたいことないんでしょぉ?
じゃあ結婚しようよぉ」
「じゃあってなんだよ、じゃあって・・・
結婚できても、暮らしていけないよ」
「大丈夫ぅ!私が食べさせてあげるぅ!」
「ヒモはちょっと・・・」
「なんだぁ!ワガママだなぁ」
「結婚とかの話は自立してから・・・いいね?」
「はぁーい・・・
はぁー、卒業後プランがパァーだよぉ・・・進路どうしよっかなぁ」
「一人で僕と結婚するプランを考えてたとか・・・怖いわ」
「なんでもいいやぁ
・・・貴方と一緒の所に行くからぁ、決めたら教えてねぇ」
「え、せっかくの人生なんだから、やりたいことやりなよ」
「んぅー・・・貴方と一緒に過ごす以外、興味無い」
「ふあぁーっ、僕はもうちょっと遊んでたいんだけどなぁ」
「何か別々の所に行ったら、縁が自然消滅しそうだから、ダメ」
「やっべ、狙いがバレてる?」
「これだけは覚えておいてぇ?」
『ハナサナイ』
「ひえぇっ」
「うふふ、貴方がどんな決断を下すのか、楽しみだなぁ」
「笑顔が笑顔に見えない・・・僕、やばたにえん」




