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小鳥のさえずり

「あっ!ウグイスが鳴いたぁ!」




「いや、小鳥の可愛らしい鳴き声だったけど、ウグイスではないよ」




「えぇー、暖かくなってきたから、ウグイスじゃないのぉ?」




「確かに暖かくなってきたけど、まだ朝晩は寒いよ・・・


それにウグイスなら『ホーホケキョ』って鳴くよ、


今のは『チュンチュン』ってスズメっぽかったよ」




「ふぅーん、こっちに来ないかなぁ」




「パンクズでも撒いてやれば、寄って来そうだけどね」




「食べ物持ってないよぉ」




「残念、またの機会だね」




「んぅー・・・チュンッ!チュンッ!」




「突然どうしたの?頭バグっちゃった?」




「違うよぉ!鳴き真似したら寄ってくるかなぁと思ってぇ」




「可愛いけど、正直まったく似てないよ?」




「そんな事ないよぉ!チュンッ!チュンッ!」




「キスをねだってるように聞こえるよ、


『ちゅーっ!ちゅーっ!』って・・・唇突き出してるから余計に」




「ねだったら、『ちゅー』してくれるのぉ?」




「さて、僕も鳴き声を真似してみるか」




「このチキン野郎がぁ・・・小鳥並みの肝っ玉かよぉ」




「ホーホケキョ!」




「あ、寄ってきたぁ」




「寄ってきたね」




「流石、チキン君だねぇ・・・小鳥に仲間だと思われてるよぉ?」




「全然嬉しくないんだけど・・・」




「小鳥を呼び寄せられたら、女の子にモテるんじゃない?


・・・あ、ごめんね?


チキン野郎だから、女の子に話しかけられないよねぇ?」




「僕の扱い酷すぎない?」




「でも安心してぇ?


貴方が小鳥並みの肝っ玉なチキン野郎でも、


私が傍に居てあげるからぁ!」




「君の好意を喜ぶべきか、


不名誉なレッテルを貼られている事を悲しむべきか、


判断に迷うよ」




「素直に喜んでおけばぁ?」




「それが人生を豊かに生きるコツか・・・わあぁーいっ!」




「楽しく生きようぜぇっ!わあぁーいっ!」




僕と彼女は大声で『わあぁーい』と連呼してはしゃぐ。




そんな僕らを小鳥は不思議そうに首を傾げて見つめてきていた。




いや、そこは飛び去って逃げとけよ。




もしこれがお前を食べる儀式だったらどうするんだよ。




マジで僕、この小鳥に仲間だと思われてる?

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