バレンタイン~後日~
「あら、ニキビが出来ているわよ」
「マジ?どうりで違和感あるわけだよ」
「潰してあげましょうか?」
「やめて!
絶対に痛いじゃん・・・自然に潰れるのを待つよ」
「ニキビが出来る程、たくさんバレンタインチョコを貰えたのね・・・
・・・意外だわ」
「昨日チョコはたくさん食べたけどね・・・
たぶん、君の想像とは違くて、遥かに馬鹿らしい理由だよ」
「私しか貰えなかったから、見栄を張るために自分で買ったとか?」
「似たようなものさ・・・
誰からも貰えなかった男子たちで集まって、
値段が安くなったバレンタイン用のチョコを大量に買って、
『いっぱい貰ってモテモテごっこ』をしていたのさ・・・
僕も『一つも貰えなかったメンバー』に入れられていたのは甚だ遺憾だけどね」
「私から貰えたのだから、自慢して抜けてくればよかったじゃない」
「いや、そんな事したら吊し上げられるよ・・・
皆でキャッキャキャッキャはしゃいで楽しんでいたけど、
各々目に滲む汗は誤魔化せなかったなぁ」
「そんな事してるからモテないのよ」
「女の子からバレンタインチョコを貰えなかった男の悲哀を一蹴ぅ!?
微笑ましい事だとは思わない!?」
「男同士で傷の舐めあいをするより、
男を磨いている方が、私的には好感を持てるわ」
「よぉーしっ!筋トレでもするかぁっ!」
「ガチマッチョはやめてね、細マッチョを目指しなさい
・・・あと勉強もちゃんとするのよ?」
「注文が多い・・・」
「イイ男になってね」
「今のままでも、十分イイ男だろ?」
「バレンタインチョコ、何個貰えたの?」
「イイ男の物差しはバレンタインのチョコの数か・・・
その理論でいくと、僕は『イイ男レベル1』って事かな?」
「私から貰えるのは分かりきってたんだから、『レベル0』よ」
「えぇーっ!厳しくない?」
「来年はイイ男レベルが上がるよう頑張ってね?」
「滅茶苦茶イイ男レベルが上がったら、君が困るんじゃない?」
「ふっ、
たとえ貴方のイイ男レベルが上がって、
滅茶苦茶モテたとしても、
貴方が最後に選ぶのは、私よ」
「どこからその自信がくるんだ・・・」
「あら?他の女の子からモテたら、貴方は私を捨てるの?」
「まさか、僕の『タイツの女神様』を手離すわけないだろ?」
「私がタイツを穿く事を止めたら?」
「また君がタイツを穿きたくなる、イイ男になってみせるさ」
「タイツを脱いだ方が、貴方のためになるのかしら?」
「タイツを穿いている方が、僕のためになるよ?」
「来年のバレンタインに、
私が『タイツ&チョコ』したくなるような素敵なイイ男になってね?」
「『私がチョコ』と言わせてみせるさ」
「ふふっ、是非言わせて欲しいものね」




