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バレンタイン~Happy Valentine~
「ハッピー・バレンタイン!」
「ありがとう」
「手作りだぞぉっ!ありがたって食えっ!」
「ははーっ!ありがたく頂戴致しますぅ!」
「それじゃ、<義理>チョコ配りがまだ残ってるから、ばいばぁーいっ」
「あれ?もしかして僕のも<義理>チョコ?」
「んぅー・・・秘密ぅ!
そのチョコには私の『気持ち』が入っているから、それで判断してねぇ」
「変な物、入れてないよね?」
「『変』と思うかは、人それぞれかなぁ」
「ねぇ、不安になるような事は言わないでくれる?」
「あははっ、それじゃあねぇー」
彼女の手作りチョコは、甘く、所により苦みのある、そんな味だった。
未熟な僕は彼女の『気持ち』を察する事は出来ず、
<本命>だったのか、<義理>だったのか、分からなかった。




