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腹痛
「イタタッ、お腹こわした」
久しぶりに反旗を翻してきた胃腸に、僕は為す術もなく蹲るしかなかった。
「あら、拾い食いでもしたの?」
特に心配する様子も無く、彼女は適当に声をかけてきた。
もうちょっと心配してくれてもいいんじゃないか?
「そんな事はしないさ・・・
ただ『タイツ鍋』に唐辛子とか香辛料を入れすぎてね・・・
ちょっと刺激が強すぎたみたいだ」
暴れる胃を押さえ込むのに集中する僕は脂汗を滲ませながら、
思い当たる原因を思い返す。
やっぱ普段食べていない刺激物を多量に取るのは愚行だったか。
「香辛料の過多じゃなくて『タイツ鍋』が原因なんじゃない?」
ため息を溢した彼女は、呆れた表情をして指摘してくる。
「そんな事ないよ!
・・・あっ、ヤバッ・・・
興奮したらトイレ行きたくなってきた」
急に立ち上がった事により、筋肉が弛む。
「早く行ってらっしゃい」
彼女は僕の方を見ることもなく、手をヒラヒラとさせた。
僕は足早に無言でトイレに向かった。




