に(2)お(0)い(1)の日
「あれ?香水つけてる?」
登校して初めて彼女に会った瞬間、
鼻孔をくすぐってきた甘い香りに、僕は彼女に尋ねた。
「つけてるけど、出会って直ぐに匂いを嗅いでくるのは失礼だとは思わない?」
彼女は呆れ返った表情をして、髪をふわりとかき上げた。
風が起こり、彼女の甘い香水の香りがさざ波のように波うって、
僕の嗅覚を甘美に刺激する。
わざと僕の方に香りが流れるように仕向ける辺り、非常にあざといと思った。
「いやいや、普通に気がつく匂いだよ、特別に嗅いだりはしてないよ・・・
それとも、クンカクンカしていいの?」
「あら、そんな大胆な事できるの?いつも口だけのクセに」
彼女は流し目で、あからさまに挑発してきた。
「よーし、言ったな?」
僕は彼女に近づき『ギュッ』と正面から抱きしめた。
彼女の美しい顔が真横にきて、互いの頬が触れ合う。
彼女の頬は非常にすべやかで、
しっとりとした感触が非常に心地良く、
僕は自分の頬をスリスリと擦りつけた。
「もう、くすぐったいわ」
彼女の楽しげな声が耳朶を打つ。
囁くような甘い声に、脳ミソが蕩けそうだ。
温かい体温と柔らかな肉に、
いつまでも頬擦りしていたい欲求に囚われそうになった僕は、
ハッと当初の目的を思いだし、
『彼女の耳穴に、自分の鼻を突っ込んだ』。
「ひゃん!・・・そこは入れる穴じゃないわよ?」
普段のクールな彼女なら絶対に上げない、
甲高い可愛らしい悲鳴を上げた後、戸惑った声を溢した。
僕は返事をする代わりに、彼女の耳の中で、おもいっきり深呼吸をした。
甘い香水の香りよりも、
瑞々しい新鮮な果実に似た、
濃厚なフェロモンの香りがする。
抱きしめている彼女の身体が電撃が走ったように『ピンッ』と伸び、
僕の腕の中から逃れようとする。
そんな彼女の身体をより一層強く抱きしめて、拘束する。
身動き出来ない彼女は尚も逃れようと、首を動かし頭を遠ざけようとする。
僕は逃れる事を許さずに、
より強く彼女の耳穴に鼻を突き入れ、
吸った息をゆっくりと、しかし強く彼女の耳穴に吹き込んだ。
彼女は何かを耐えるように、僕に力一杯抱きついてきた。
僕は彼女の耳穴に、鼻をグリグリと擦りつける。
挿入に強弱をつけ、
吸って、
吹き込んで、
彼女が一番反応するポイントを探る。
緊張しているのか、彼女の耳は汗をかき始めていた。
彼女の耳汗が潤滑油となり、
よりスムーズに、
より奥へ、
僕の鼻は、彼女の耳穴に侵入していく。
耳穴の奥を鼻先でコンコンとノックして、
息を吸ってやると、
彼女はか細い嬌声を溢し、
身体を小刻みに震わして、
腰をモゾモゾと動かした。
奥を突いてやるのが、彼女が一番感じるようだ。
分泌される耳汗は次第に量を増やし、
濃密な彼女の体臭を孕んでおり、
僕は噛み締めるように嗅ぎ、味わう。
僕は焦らすように、彼女の耳穴の浅い所で、深呼吸を繰り返した。
彼女は呼吸を荒くし、
何かを我慢するように、
指を背中に立ててきた瞬間、
僕は強引に耳穴の奥まで鼻を突き入れ、
深く息を吸い込んだ。
「ぁくっ!」
艶かしい嬌声と共に『ピクンッ』と彼女の身体が跳ね、身体を硬直させた。
知らない内に僕の身体に擦り付けてきていた彼女の腰は、
小刻みに痙攣しており、
密着している箇所からは、
火傷するかと思うくらい彼女の熱を感じた。
しばらくの間、彼女の荒く、艶かしい呼吸音だけが響く。
僕は彼女が落ち着くように、
その美しい髪を優しく梳きながら頭を撫でてやった。
時おり悪戯心が沸き起こり、
彼女の耳穴に軽く息を吹き込んでやると、
彼女の身体は面白いくらい敏感に反応した。
「どうだった?僕のクンカクンカは?」
僕にしがみついていた彼女の身体が脱力した事を確認すると、
感想を聞いてみた。
きっと僕はウザいくらいのドヤ顔をしているに違いないだろう。
「・・・クンカクンカ禁止」
顔を真っ赤に染め上げた彼女は、恨めしそうに上目づかいで言ってきた。
柳眉と目尻は弛緩しきって垂れ下がっており、
大きく愛らしい瞳は充血して潤んでいた。
美白の珠肌は紅を纏い、
上気した頬には汗が流れ、
美しい髪が張り付いている表情はなんとも劣情を唆る。
前屈みになり、
モゾモゾと腰を決まり悪げに揺らす姿は、
最高にセクシーだった。
最初に感じた香水の甘い香りよりも、
今は彼女の芳しい濃厚な体臭の方が強く感じる。
いつかこの彼女の香りが一番強く感じられる箇所に、
直に鼻を擦り付けたいものだ。




