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XYZ

「エックス・ワイ・ジーィッ!」


「急にどうしたの?」




突然意味不明な事を言い出した彼女に、


僕はとうとう胸に栄養が行き過ぎて、頭がおかしくなったのかと思った。




「シティ・ハンターァッ!」




「あぁ、〈XYZ〉ね」




「〈XYZ〉の意味って知ってるぅ?」




彼女は話したくて仕方がないのかウズウズしている。




「知らないなぁ」




「んぅーっ!教えて欲しい?教えて欲しいぃ?」




彼女は嬉しそうにニヤニヤと笑い、ウザいくらいに絡んできた。




「教えて欲しいなぁ」




彼女のウザさに若干イラッとしたが、機嫌良さげなので、


後でセクハラしやすいように、気分良く話してもらう事にする。




「そうでしょそうでしょぉ?知りたいでしょぉお?


・・・『どうしても』って言うんなら、教えてあげるぅ!」




「どうしても」




「言葉が足りなぁい!」




ワガママだな。




「乳神様、


いや、女神様、無知蒙昧なるこの愚民めに知識を授けて頂けませんか?」




「しょうがないなぁ・・・そこまで言うなら教えてあげる!


・・・『XYZ』ってアルファベットの最後の文字じゃない?


それで『もう後が無い』って意味のメッセージらしいよ!」




「へぇー」




「反応薄っ!もっとリアクションして!」




「いや、今の『へぇー』は『10へぇー』くらいあったよ?」




「まったく伝わって来なかったよぉ!」




「今の僕の心境は『XYZ』だよ」




「そんな風に使うんじゃないのぉ!


もっと切羽詰まった状況の時に使うのぉっ!」




「例えば?」




「え?


んぅー、そうだなぁー、殺し屋に命を狙われている時とか?」




「そんな物語的な状況に一般人が陥る事なんて無いだろ?


どっちかと言うと、拉致監禁の方が君の場合ありそうだ」




「その時は助けに来てくれる?」




「もちろん、新宿駅の掲示板に『XYZ』と書き込みに行くよ」




「なんか思ったのと違ぁう!」




「ははっ、ちゃんとハードボイルドに救ってみせるさ」




「頼りないなぁ」




「『もっこり』展開は期待していいの?」




「ドラマチックなヒーローに成れたら、ね?」




「もっこり!もっこり!」




「あー、100tハンマーで殴りたくなる笑顔だよぉ」




「チープなスリルに身を任せてみない?」




「チープなスリルって何する気ぃ?」




「決まってるじゃないか、〈君の爆乳を揉みしだく〉、


のは少し芸が無いから〈乳首当てゲーム〉とかどう?」




「別に私、明日に怯えてないから遠慮しとくよぉ」

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