積雪なし
「雪が積もってなぁーいっ!」
僕の家にやってきた彼女は、プリプリと怒りながら室内に入ってきた。
「今回は大したこと無かったね、その内また降るんじゃない?」
雪は降らずとも寒い気温に、
僕は挨拶もそこそこにコタツから動こうとはしなかった。
「せっかく期待して準備してきたのに!
いっぱい積もってると思って雪用の帽子と手袋用意してきたのに!」
コートとマフラーをきちんとハンガーにかけた彼女は、
寒いのかイソイソとコタツに入ろうとしてきた。
何故か正面には座らずに、僕の隣に無理矢理入ろうとする辺り理解に苦しむ。
「あらら、次回に期待だね」
彼女はニーハイに覆われたムチムチした足で僕の腰をムギュムギュと押し、
『端によれ』と催促してくるので、僕は若干の抵抗の後、
彼女が入れるスペースを空けてあげた。
彼女のムチムチした肉感が紺のニーハイに覆われた足裏から伝わってきて、
堪らなく気持ちよく、快楽的な刺激に、
僕は永遠に抵抗し続けたい欲求に囚われた。
「うわぁーん!雪合戦とか雪ダルマを作ったりして遊びたかったのにぃーっ!」
無理矢理コタツに入り込んできた彼女は『ありがと』と呟くと、
僕の腕を掴みワガママ一杯にグワングワンと揺らしてきた。
コタツは一人用より少し大きいくらいの大きさなので、
同じ角度から二人入ると非常に狭い。
「雪合戦は無理だけど、雪だるまモドキを作る事は出来るよ?」
頭を上下左右に振られる状況を打破するべく、僕は彼女に提案した。
「んん?どういうことぉ?」
彼女は手を止めてキョトンとした表情で僕を見つめてくる。
吐きそうになる前に止められてよかったと思う。
「こっち向いて横に寝ころんでみて」
「こう?」
彼女は僕の言うままに、こちらを向いて横に寝ころんだ。
横に寝ころんだ衝撃で、彼女の爆乳がタップンと大きく波打った。
純白のニットセーターは彼女の爆乳にピッチリと張り付いており、
豊かな双丘の頂きはうっすら隆起していた。
そんな彼女の爆乳の上に、僕はミカンを乗せる。
「はい、〈乳ダルマ〉の完成!
記念にパシャッ!ほら、雪ダルマっぽくない?」
いまスマホで撮影した〈乳ダルマ〉の写真を彼女に見せる。
「思ってたのと違ぁーうっ!
それが通るなら〈クッション合戦〉の始まりだぁっ!」
ジト目の彼女は起きあがり、クッションを投げつけてきた。
雪合戦ならぬ、<クッション合戦>か。
「止めるんだ!ハウスダストが舞う!」
彼女を制止する声を上げた僕だが、なんだかんだで応戦し、
しばらく僕と彼女の間をクッションが行き来した。
やっている内に楽しくなってきて、
僕と彼女のキャッキャとハシャグ声が室内に響く。
雪代わりに選ばれた憐れなクッションは、可哀想にヨレヨレになっていた。
見かねた空気清浄機が抗議の声を上げるように、
ハウスダスト除去モードに切り替わり、ゴウゴウと唸りだした。




