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伝説の剣  作者: 国語力なさ男
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伝説の剣 第十話

「シュウは決勝の舞台に立っている

客席ではバンやジモがシュウの応援をしていた。


シュウは順調に勝ち上がり本戦の決勝に進出した!


優勝すれば、伝説の剣がもらえる!

シュウはとても気持ちが高まっていた!


シュウの対戦相手は???であった。

???はシュウの師であり、名は知らない。


シュウは???に勝てる気がしなかった。


あと少しで伝説の剣に手が届くのに、???と戦う前に目が覚めた。」


ベットはシュウの汗でグッショリと濡れていた。

夢を見ていたのだ。バンが会場にいるはずはないし、ジモも客席にいることは考えにくいのに夢の中では都合よく解釈をしてしまう。


???が夢に出てきたのは驚いた。


???はシュウの師匠であるが、素性は知らず、ある日忽然と姿を消した。


戦い方や狩りの方法を教えてくれたのは???であるが、シュウは???のことが好きではなかった。


???には人間味というものが感じられなかったからである。


まだ、日が薄っすらと見え、皆が眠りから覚めるにはもう少し時間がかかるだろう。


二度寝をするにも中途半端な時間だったため、本戦に備えてイメージトレーニングをした。


自分より強いと予想した3人と戦いたくないと思いながらも全員に勝つための手段を考えついた。


朝になり、会場へと足を運んだ。


途中、武器屋によって、道具を二、三個購入した。


シュウの後ろからジモが慌ただしく駆け寄ってきた!


「あぶねー寝過ごすところだった」


ジモは寝起きのようで、昨日持っていた鉄槌を持っていなかった。


「武器忘れたけどまーいっか」


ジモはとてもマイーペースは人間だった。


1 強そう(2位)

35 ジモ(3位)

88 弱そう(9位)

104 シュウ(4位)

152 少し強そう(5位)

185 少し弱そう(8位)

200 普通(6位)

243 1番弱そう(10位)

267 普通(7位)

305 1番強そう(1位)


昨日はジモを自分よりも強いと予想したが、今日は格下である様に思えた。


シュウとジモが待機室に入ると、本戦出場選手が出揃っていた。


少しすると案内人が待機室に入っていた!

「皆さま、お疲れ様です!今日は待ちに待った大会本戦です!心のの準備はできてますか?」


選手たちを煽るようにアナウンスが続く


「今回の優勝賞金はなんと100万金です!」

(日本円に換算すると約1000万円)


「それと、特別に国王の城に入る権利が渡されます!伝説の剣も見れちゃうかもです!」


「本戦で一回以上勝たれた方には入賞賞金として10万金渡されるので途中で負けても落ち込まないでください!」


「本戦ではエントリー番号の若い順からクジを引いていただき、トーナメント方式で戦っていただきます」


「ルールは予選とほぼ同じで、違うのは1vs1という所ですね!」


1. 本戦は1日で行われる。

2. 予選では10人で戦い、残り1人になるまで争う(ナンバープレートが胸から外れると失格)

3. 1試合30分を越えて終了しない場合、両者失格となる

4. 大会中の怪我および命の保証はなし


クジ引きが終わり、シュウは4番のクジを引いた。


トーナメント表が作られ、シュウは絶句した。



[img:1544711086661]



一番強いと予想した相手305番とと一回戦で戦うことになった。


その次にはジモと戦わなくてはならない。


「よっしゃー沢山の相手と戦えるぜ!」とジモは興奮していた。


〜第1試合:ジモvs152番 〜


試合開始直前、客席から鉄槌が投げ込まれた。ジモの仲間が持ってきてくれていた。


152番は格闘家のようで武器を持っていなかった。


「おらの拳は岩をも砕く!」


ジモに負けじとうるさい奴であった。


試合開始直後、ジモは鉄槌を地面に打ち付けた!

会場が揺れるほどの地響きが起き、格闘家はその場で踏ん張るのに精一杯であった。


格闘家が怯んでいる間に、岩を格闘家めがけて鉄槌で打ち付けた。


鉄楯の一撃で岩は崩れ、破片格闘家めがけて飛んでいった。


格闘家はなんとかそれらを交わしたが、目の前にジモが立っており、鉄槌で顎を打たれて倒れてしまった。


ほんの10秒ほどの時間でジモは第一回戦を突破した。


予選で岩が散らばっていたのはジモが鉄槌で破壊した後であった。もちろんシュウはそのことを知らない。


〜第二試合:シュウvs305番〜


305番は雇われの戦士のようであった。

剣と盾を持ち鎧には傷が多く、数々の修羅場を潜り抜けてきた様な風格があった。


シュウはイメージトレーニング通りに戦士を倒そうと思った。


まずは、自分からは攻めない、鎧を着た相手にわざわざ自分から攻める必要はないのである。


シュウには秘策があった。


試合開始直後、戦士がシュウに向かって走ってきた。


シュウは敵に背を向け逃げる様に走った。


ジモが崩した、岩クズに隠れながら逃げたことで、戦士はシュウを見失った。


シュウの計画は順調であった。


戦士の死角から石を一つなげてみた。


戦士はそれを剣で弾いた。勘の鋭さはシュウの思っていた以上であった。


戦士は石が飛んできた方向に走ったがそこには誰もいなかった。


そのような事が4度続き、冷静であった戦士も少し苛立ちを覚えた。


この時、シュウは戦士とは比にならないほど疲れていた。


戦いが始まって5分間ほぼノーストップで全力疾走を続けていた。


シュウが戦士を倒す準備は、ほぼできていた。


シュウは煙玉を使い会場を煙幕で覆った。

武器屋で買った一つ目の道具である。


次に、着ている上着を脱ぎ、小さな岩に被せて、そこから石を投げた。


投げてすぐ全力疾走である。戦士の反応はだんだん速くなっており、石が戦士に届く前に、石の方めがけて走って着た!


戦士は岩に被せたシュウの上着をめがけて剣を投げた。


剣は岩を粉砕したがシュウを捉える事は出来なかった。


「チッ」と舌打ちをして、戦士が剣を取りに行こうとした瞬間、戦士は宙に浮き、頭を地面に打ち付けた。


戦士は何が起こったのかわからなかった。

立ち上がろうとしても身動きが取れない。


戦士が状況を確認しようと、顔を上にあげたとき、そこにはシュウが立っていた。


シュウは4度目の石を投げた後に地面に紐を垂らしていた。細いが頑丈な絹の紐であった。


道具屋で買った、狩りの罠に使う道具である。


目には見えにくく、冷静さを失っていた戦士はそれに気づく事ができなかった。


シュウは、煙玉と同時に戦士の足を引っ掛ける準備が完了してした。


戦士を囲むように、絹の紐が垂らされており、戦士が駆け出しだ瞬間に紐を引っ張って戦士を転ばしたのであった。


戦士が自身の状況に気がつく前に、数回にわたって戦士の体に紐を巻きつけていた。


煙が晴れた時、身動きが取れなくなった。戦士とシュウが会場に姿を現した。


シュウの勝利である。


勝利者宣言がされた後、シュウはその場に倒れ込んだ。


シュウの体力は限界だった。


目指さめた時、大会は終わっていた。


優勝者はジモであった。

シュウは少し悔しかったが、その晩シュウに一通の手紙が届いた。


大会特別賞:あなたは本大会において、優秀な成績を収められましたので、特別に国王の城に招待します。 大会案内人より


こうしてシュウは王都に行く権利を獲得したのであった。


〜伝説の剣 第1部 完〜


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