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七十一回目


「クリスマス、何か欲しいものあるのか?」


「どうしてあなたに話す必要が?」


「え? だってプレゼント……」


「私は毎年サンタからしかもらっていないわよ?」


「はい? サンタ?」


「えぇ、毎年必ず手紙を書いて、朝には枕元に届いているわ」


「そ、そうなんだ……。ホントに?」


「嘘をついてどうするのよ。もしかして、あなたには届かないの?」


「お、俺はもう良い子じゃないから……」


「そう、残念ね。私はまだ良い子なので、今年もきっと届くわ」


「ち、ちなみに手紙にはなんて書いたんだ?」


「話したら届かなくなるの知らないの?」


「そ、そうだよな! は、はははっ……」


「そうね。あなたもダメもとで、手紙書いたら?」


「届かないのにか?」


「私の手紙と一緒にしておいてあげるわ。もしかしたらあなたの分も届くかもしれないし」


「お、おう。じゃぁ、書くよ……」


「そのへんの紙でいいわよ?」


「じゃぁ、コレ。見るなよ?」


「見ないわよ。見たら、届かなくなるでしょ?」


「絶対に見るなよ? ふりじゃないからな?」


「わかってるわよ。見ないわよ。じゃぁ、このメモは預かるわね」


「おぅ……。サンタ信じているのか?」


「もちろん。毎年、良い子には届くのよ? あなたは今年、届くかもしれないから今からでも良い子にしていたら?」


「わかった! 良い子にしてるぜ!」






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