幼馴染のあいつに俺は今日も告白する ～100回断られても101回目が断られるとは限らない～

五十七回目

「アイス食べたくないか？」

「いらないわ」

「なんでだよ」

「意味もなくもらうのは、気が引けるからよ」

「このアイスは二本で一つ！」

「二本で一つ？」

「そう、初めから二本入りなのだ！　さぁ、受け取るがいい！」

「だったらあなたが二本とも食べればいいじゃない」

「それじゃこれ買った意味が無いじゃないか！」

「どんな意味よ」

「分けっこして、二人で食べたい！　あぁ、溶ける―」

「溶けるのはもったいないから、今日だけ貰ってあげるわ」