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四十八回目
「俺もラノベのような恋がしたい!」
「寝ぼけた事は寝てから言いなさい」
「お前、多分ツンデレ属性だろ?」
「私はデレないわよ。そうね、あなたは無気力ボッチってところね」
「無気力じゃないし、ボッチでもないわ!」
「あら、じゃぁラノベのような恋をするのは難しいんじゃない?」
「そんな事はない! 俺とお前の二人。俺達さえいればラブコメができる」
「そ。頑張って一人でラブコメしてね」
「待て待て、最後まで話を聞いてくれ」
「何よ」
「お前がヒロインになれるんだぞ? 競合いないんだぞ? 一人勝ちだぞ?」
「少し考えさせて……」





