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四十回目
「終わったわね」
「あぁ、終わったな」
「もう夕方ね」
「結局どこにも行けなかったな」
「でも、助かったわ。何とか間に合いそう」
「良かったな。じゃ、俺、帰るわ」
「あら、いいの？」
「どういう意味だ？」
「私、今からシャワー入ってくるわね」
「……」
「この意味わかるわよね？」
「ごくり」
「私の後にシャワー入ってね」
「一緒には入らないのか？」
「何考えてるの？ やっぱりあなたはスケベね」
「へ？」
「腕も、顔にも黒ペンの痕がすごい」
「まぁ、そうだな」
「そのまま帰ったら、ご両親が変な心配するわよ？」
「ソウデスヨネー」
