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三十回目


「あと、半分か……」


「私の分は終わったから、先にお風呂に入って来るわね」


「お風呂!」


「絶対にこの部屋から出ない事。いいわね」


「わかったよ、心配するなよ」


「じゃぁ、また後で」


「一応、聞くだけ聞いてもいいか?」


「ダメよ」


「なんでだよ」


「どうせ、一緒に洗いっこしようぜ! とか言うのでしょ?」


「なんだわかってたのか」


「……。本当に恥ずかしくないのね」


「お前と一緒の風呂に入るのが、夢の一つなんだ」


「それは寝てから叶えなさい」


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