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二十一回目
「今日はまっすぐ帰るのか?」
「そうよ。あなたは部活ね」
「お、良くわかってるじゃないですか」
「それじゃ」
「ま、待ってくれ! 今日は週末だろ!」
「そうね。それがどうしたのかしら?」
「えっと、週末何かあるんじゃないのか?」
「あら、忘れていたわ。今夜、私の家に来て」
「いいのか! 泊まりか!」
「声が大きいわよ。誤解されるでしょ」
「俺は誤解されてもいい!」
「着替えと歯ブラシを忘れないでね」
「俺達一緒に夜明けを見るんだな……」
「完徹の予定だから、朝日もしっかりと見れるわよ」





